神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
川崎区・幸区版 公開:2021年3月12日 エリアトップへ

発達障害のある子どもを持つ保護者で作る「星の子フレンズ」代表を務める 白石 裕子さん 川崎区大師本町在住 47歳

公開:2021年3月12日

  • LINE
  • hatena

「個性」認める社会に

 ○…「自分の子どもが宇宙人のように思える」―― 。そんな思いから「星の子フレンズ」と名付け、発達障害のある小中学生の保護者の交流の場を仲間3人と作った。就学前は支援体制が整っているが、学校にあがると途端に相談できる場が少なくなるという。日々の悩みやグチを吐き出せるカフェを開催して3年目。情報発信を続ける中で、様々な相談も寄せられるようになった。「情報を得るためにも、息抜きのためにも人とつながることが大切。少しでも気持ちが軽くなれば」

 ○…長男の障害が分かったのは幼稚園のとき。言葉が伝わりにくいといった違和感はあったが、初めての子育て。「こんなものか」と思っていた一方で不安もあった。診断を受け、納得した部分と「障害」というフィルターがかかってしまったという気持ちもあった。周囲から批判されることも多々。「この子自身を見てもらえない」と悔しい気持ちを抱え、思い悩んだ時期を支えてくれたのはママ友や小学校の先生だった。担任からの「障害は関係ない」とのひと言に救われたと感謝をにじませる。

 ○…「真面目で殻を破れない性格」と自身を表する。高校時代に歌舞伎にハマり、大学では舞台美術を学ぶも「無難」の域を越えられない自分に劣等感があった。今、息子と接する中で日々、思いもよらない発想が垣間見える。「すごくうらやましく思うし、うれしい」と頬をゆるませる。

 ○…14年前、結婚を機に大師に移った。「外国人も多く感覚が一つじゃないところがいい」と話す。一方、区内には発達障害の団体や講座がほとんどないことに疑問を投げかける。「個性を貫ける人が生きやすい社会になれば」。相談できる環境が当たり前になることが、その第一歩だ。

川崎区・幸区版の人物風土記最新6

中山 寛隆さん

川崎市制100周年記念で演奏する合唱団に携わる、川崎市合唱連盟の事務局長

中山 寛隆さん

高津区在住 36歳

4月26日

加藤 和男さん

3月19日付けで川崎警察署長に就任した

加藤 和男さん

川崎区在住 59歳

4月19日

斎藤 優貴さん

数々の国際ギターコンクールで優勝し、世界を舞台に活躍するギタリスト

斎藤 優貴さん

多摩区出身 26歳

4月12日

沖山 秀次郎(ひでじろう)さん

少年消防クラブ指導者として総務大臣表彰を受賞した

沖山 秀次郎(ひでじろう)さん

川崎区桜本在住 78歳

4月5日

佐藤 翠(みどり)さん

川崎市男女共同参画センター「すくらむ21」で居場所事業を担う

佐藤 翠(みどり)さん

東京都在住 32歳

3月29日

杉山 孝博さん

社会医療法人財団 石心会理事長を務める

杉山 孝博さん

幸区在勤 76歳

3月22日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 12月8日0:00更新

  • 8月4日0:00更新

  • 4月28日0:00更新

川崎区・幸区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

川崎区・幸区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook