今、被災地では― 町田から被災者へ 「1年の区切り 思い様ざま」 町田市で暮らす避難者の今
震災以降、町田に避難してきている人を対象に、互いの交流を深めてもらおうと、町田市社会福祉協議会主催の「第2回ようこそ!町田へ」が4日、町田市民ホールで開催された=写真。参加した避難者約30人は、催された大道芸などを楽しんだほか、避難者同士、同郷の会話で話が弾むなど和やかな会となった。
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家族を頼り、また転々とし、避難者らは各々の事情を持ちながらも懸命に今、町田で暮らしている。
「支援のパワー驚きます」
岩手県陸前高田市出身の武田さんは、震災以降家族4人とともに、妹さんの暮らす町田へ。偶然妹さんの住むマンションの1階に空きがあり、そこで現在も暮らしている。「震災後一番困ったのは、薬。カルテなんかもなくなって、1ヵ月くらい私の薬が分からない状態だった」。町田には、”しばらくお世話になるつもり”という。35歳まで東京にいた繋がりから、約30年ぶりに友人とも会い支えてもらった。「こうしていられるのも友人ら、そして温かくお世話してくれる町田の皆さんのおかげ。本当にありがたい」
「話せて良かった」
福島県富岡町出身の菅原さんは、もともと町田市在住。直接の被災者ではないが、母親と妹さんが福島県富岡町に住んでいたことから原発事故以降2人が菅原さんのもとへ。現在町田で3人暮らしだ。「皆さんもそうだと思いますが、母の病気など震災以降たくさんの問題も重なり、あまり家も出ずふさぎこみがちになってしまって…」。あまり帰っていなかったという故郷も今改めて思えば、とても良い場所だったと込み上げてくるものがある。「今日は色んな方とお話ができ、勇気を出して来てみて良かった。こういった機会を増やしてもらえるととてもありがたいです」
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