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町田版 公開:2015年1月1日 エリアトップへ

悔しさバネに1つ上のステージへ アイスホッケー女子日本代表床 亜矢可さん(法政大学2年)

スポーツ

公開:2015年1月1日

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チェコ相手に奮闘する床選手(新横浜スケートセンターで11/8撮影)
チェコ相手に奮闘する床選手(新横浜スケートセンターで11/8撮影)

 「悔しい」。アイスホッケー女子日本代表として昨年2月に行われたソチオリンピックに出場した。その感想がこの一言。世界の大舞台で、本来の力を発揮できなかった。「せめて1勝はしたかった」

 以前まではオリンピック出場を目標に力を注いできた。日々の練習もオリンピックに出るためならきつくなかった。周りの女子大生のようにスイーツを楽しむのではなく、プロテインを飲んで身体が作られることを喜んだ。家族も支えてくれた。オリンピック応援の為にテレビを新調してくれて「ある日、家に帰ると大型になっていた」と笑う。「スマイルジャパン」と注目もされた。周りの人たちもたくさん応援してくれた。出場が決まってすごく嬉しかった。しかし―。

 16年ぶりに自分たちで勝ち取った夢の舞台での3試合を終え、出場できた達成感は粉々に打ち砕かれた。

世界まであと一歩

 アイスホッケーを長く見てきた人にとって、強豪スウェーデン相手に1点差というのは「良くやった」の声も多く、この結果を讃えられたりもした。「今までは世界との差は0対10だった。それが0対1や1対2ほどの僅差になるまでにはなってきた。でも負けは負け。この『あと一歩』がとてつもなく大きな差」だという。「すべての面において負けていましたから。体格、スピード、テクニック」。ひとつひとつの改善や向上が必要と感じた。それは「世界の人たちよりずっと何倍も」。

ゴールでなくスタート

 昨年11月、世界選手権予選が行われた。勝利すれば2015年の世界選手権への出場枠が得られる大会。それは「次のオリンピックに繋がる大きな懸け橋となる」。今までにない重圧を感じて臨んだ。リベンジのつもりだった。だからこそ、強豪チェコに勝利し、次に進めたことを素直に喜ぶ。「終わってやっと緊張が解けた感じです」

 オリンピックは小さいころは「ゴール」だった。しかし今は「スタート」に。ただ出たいだけでなく、「結果を出したい」。そのために何をするのか。大会では今の自分たちの現状や世界の選手との差を感じることができた。「近いようで遠い」。簡単ではないが、少しずつその差を詰めていく。

 次なる目標は1段階上がる。ずばり「妹と一緒にメダルを取ること」。この春、ソチでは代表に惜しくもなれなかった2つ下の妹が同じ法政大学に入学する。「昔から後にちょこちょこついてきてずっと頼られていた。でも今では助けられることも」。プレーには現れないが、実は極度の「緊張しい」だという。「何でも話せる」妹の存在はとても大きい。

 「出場して当たり前。その先です」。国内リーグ、ユニヴァーシアード、そして世界選手権と戦いは続く。その先にあるオリンピックというスタート台に立つために、一歩ずつ歩みを進めていく。

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