公益社団法人少年軟式野球国際親善交流協会(=IBA-Boys)町田支部(関谷昌司支部長)は8月2日、町田市に招待したブラジルチームとの親善少年野球交流試合を開催した。
今年は同支部の交流30回目を迎える記念の年。しかし、当日未明に激しく降った雨のため、野津田球場のグラウンドが使用できず、交流野球は中止に。山崎小学校体育館でのレクリエーション交流会となった。
1984年から始まった同支部の国際交流は、フィリピン、パラグアイ、ペルーやベルギー、アメリカ、ソ連(ロシア)、中国、台湾、ブラジルなど多彩。国際的な問題により中止や受け入れができなかった2年をはさみ、実に30回目を数えた。
ドッジボールで交流
関谷支部長は開会式で「30回も世界各国から色々なチームが来ました。長い歴史があるのは来賓、親御さん、役員のおかげ。今日は雨で野球ができず残念ですが、『お友だち』になることが目的です。楽しんでほしい」とあいさつした。
町田市内の郵便局から各局長が来賓として出席。子どもたちに贈り物を届けた。平成7年からこの交流に協力し、同協会の顧問を務める出雲博さん(=南郵便局局長)は「同協会と郵便局はともに地域密着。ブラジルからWBCに出場する選手に成長した子もいるし、日本でもプロの選手になった子もいる。参加した選手が大人になり、居酒屋で声をかけられたり、そういうつながりが持てるのが嬉しい」と話している。
各家庭にホームステイ
同協会には南、相原ジャガーズ、レッドファイヤーズ、ライオンズ、金森アームズ、森三少年野球部、つくし野フェニックスの7チームが所属。ブラジルからは選手16人に、監督(団長)とコーチ併せて4人の大人が帯同。子どもたちはそれぞれ所属各チームの協力家庭の家に分かれて、2泊3日のホームステイを行った。4人を受け入れた相原ジャガーズの星正廣さんは「もう何年も受け入れているよ。今は係の人たちが手伝ってくれてみんなで一緒にご飯を食べさせたりするので、うちは寝床を提供するくらい。言葉は通じないけどにぎやかで楽しい。孫も喜んでいるよ。明日の自由時間は行きたいっていうバッティングセンターと100円ショップに連れて行くよ」と話す。
関谷支部長は「(この交流は)良いことだと理解してもらえているのだけど、ホームステイなどでみんなまだ躊躇がある。もっとチーム数を増やして、負担を分担していければと思う。子どもたちも野球だけができる『野球バカ』になってはいけない。外国の子と交流することで、色々なことを学んでもらえたら、これを続けていく意味がある」と話している。
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