服を着たまま水に落ちてしまったときの対処法などを学ぶ「着衣泳体験」が7月11日、忠生の協栄スイミングクラブ町田で行われた。水難事故で多いのが服を着たまま溺れるケース。そんな時は水に浮いて呼吸を確保し、救助を待つ「着衣泳」が有効だという。
当日は、同クラブに通う年中から小学6年生までの児童とその保護者ら48人が参加し、プールの中で服が水を吸って動きにくくなる感覚を体験。服を着て水に落ちてしまったときは、慌てずに「浮いて待つ」ことが大切として、実際の事故に備えた練習などを行い、万が一友だちが溺れた際には「ペットボトルなどの浮くものを投げ入れる」「大人を呼んで決して助けに入ってはいけない」といった対処法や注意が紹介された。
万が一に備え
「泳ぎに自信があっても、パニックになっている溺者を引っ張り上げるのは無理です。逆に引きずり込まれて、助けに入った人が溺れてしまう事が多い。溺れた人はパニックにならずに、顔を浮かして呼吸を確保すること。助ける人は、まずサンダルやクーラーボックスなど近くにある浮くものを溺者のそばに投げてほしい」と話すのは講師を務めた佐藤優信マネジャー。「たくさんの人が参加してくれて、大切なことを伝えられた」と喜んだ。
例年は小学校などに呼ばれて講義するという。しかしコロナ禍で水泳の授業自体がなくなった学校も多く、講義する機会がなくなっていた。「スクール生だけでも、事故が増える夏休み前に講座が開けて良かった」と佐藤マネジャー。また、より多くの人に知ってもらうために、体験の様子は同クラブのHPで生配信され、当日参加できなかった人たちなど120人のアクセスがあった。
地域に根差し40周年の同クラブでは、引き続き水難事故が無くなっていくことを願いながら活動していくという。
町田版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|