忠生小学校6年生の児童が企画・制作したオリジナル風呂桶が、市内各所で販売される。SDGs(持続可能な開発目標)を学ぶ授業の一環で不要になったペットボトルキャップを集めて作られたもので、児童らは迫る販売日に向け準備に励んでいる。
児童らが手掛けたオリジナル風呂桶「まちおけ」は、材料の50%がペットボトルキャップでできたリサイクル品。水色と黄色の2色展開で、底面には SDGsで掲げられている17の目標にちなみ、児童らがデザインした「町田の良いところ」のイラストが17個描かれている。
まちおけの制作は、総合的な学習の時間にSDGsを学ぶ中で、「何か子どもたちにできることはないか」と同校の教員・竹川耕一郎さんにより企画されたもので、SDGsの認知を広げ町田を盛り上げることを目的に行われた。これまで児童は校内放送での発信、地域の施設や家族、卒業生に協力を呼び掛けるなど奔走。そのかいもあり、集まったキャップの総量は約40キロ。これらを材料に、民間リサイクル企業の協力のもと、300個の桶が作られることになった。
先月25日に行われた授業では完成品が納品され、実物を目にした児童たちからは歓声が上がった。桶を手に取った男児は「再生材料なのでザラザラしていると思ったが、つるつるとして色もきれい」とコメント。企業の担当者は「商品が形になり、6年生がここまでできることに驚いた」と話している。
付加価値も重視
販売方法を考える中で影響を受けたのは、昨年12月の授業内で町田青年会議所メンバーらから得た「商品に付加価値をつける」というアドバイスだったという。これを受け、児童らは町田の魅力とSDGsに関するクイズをイラストにしたカード「オケカ」を特典に付けることを発案し、制作に励み、このほかにも販売に向けプレゼン準備を進めるなど、各々が考えてきたという。
児童を見守った竹川さんは「子どもたちの目が輝く瞬間に多く立ち会えた。社会でも通用する確かな力をつけ、大きく成長したと思う。まちおけの存在が将来、彼らにとって希望のカケラになることを願っている」とコメントした。
風呂桶は各千円。売上金の一部はSDGsに関する事業に役立てられるよう、町田市に寄付予定という。販売は2月16(金)、17日(土)の同校作品展、23日(祝)のルミネ町田、3月3日(日)の町田市バイオエネルギーセンターを予定している。
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