震災直後から被災地入りし、惨状や被災者の心を取材した写真家・石川梵(町田市在住)さんの写真によるスライドショーとトーク「震災現場からの報告」が23日、町田デザイン専門学校で行われた。主催は、「まちだから元気を!プロジェクト」。
当日は90人ほどの市民が集まり、震災直後に空から撮った被災地の全体像や、翌日からバイクで被災した地上からの写真を参加者らは熱心に見入っていた。
石川さんは、多くの児童、教諭が亡くなった宮城県石巻市立大川小学校にも震災後すぐに足を踏み入れ、子どもたちを探す親御さんを取材し、また一緒に探したことなども話した。
参加者から「実際に被災地に立った気持ちを聞かせてほしい」「震災直後、海外のニュースの方が早く報道していたが、日本では報道規制などあったのか」など質問に対して「死が隣り合わせだった。避難所に隣に安置所があり、また同じように逃げた人が亡くなったり、映像や報道からは伝わらない”死”があった」と話していた。
また、「心のケアが必要」と強調していた。「避難所などで現実感のない生活をしているが、ふとした瞬間に現実に戻り、その時『家が流された』『家族・友人が亡くなった』と気づく。その時に支えが必要」という。「ボランティアの人にもケアが必要。音楽でも何でも特技がある人は現地に行ってボランティアしてもいいのでは」と話していた。
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