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町田版 公開:2011年7月7日 エリアトップへ

浄土宗住職 茂田真澄氏 「気づきと癒しが大切」

社会

公開:2011年7月7日

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 初動の支援はスピードが必要。阪神大震災の時にその重要性を痛感した。震災直後、NGOが動き出す頃には仲間に呼びかけ支援体制を整えていた。まず、行政ができない事で自分たちができる事を考え、被災地に必要な物を集めた。ガソリンの携行缶など町田でも手に入りづらくなっていた物も知人、お檀家にお願いして集め、独自のネットワークで現地に届けた。

 また、こうした大規模な救援活動には全体のコーディネートはとても大事。現地にいて活動できる人がいれば、それをサポートすることが得意な人もいる。それぞれの得意分野をいかし、全体の活動を考え、要所要所を指示していく。そういう司令塔が必要になる。今回もその役割を担った。

 今回は復興にかなりの時間がかかるため長期的視野で活動できる団体サポートに特に力を入れていく。

 また、阪神大震災の折には宗教家として何をすべきかということを考えさせられた。宗教、特に仏教は葬式など、死者の為にあるように思われがちだが実は生きている人の為にこそある。亡くなった方の為にお経をあげるだけが宗教者ではない。生きている人の為に「自分は何ができるのか」考えぬいた結果がサポートする今の活動につながる。

 今回は近い方を亡くされた方も多い。死というものは必ず訪れるもの。亡くなり方に関係なく仏教では亡くなった方は仏様になる。私たち生きているものはその仏教に恥ずかしくない生き方をすること。それが生きている者の務め。死を悲しむよりどうやって生きていくかが大事なことなのだ。

 そして宗教とは「気づきと癒し」。その一つが話を聞いてあげること。傷ついた人の不安や悲しみを気づいてあげる。そして気持ちに寄り添って一緒に泣いたり笑ったりする。そうしているうちに何かに気づき、気持ちが落ち着いていく。それが癒しになる。ただ、癒される方法は人によって違うので、ここでも気づきが大事になってくる。全力で目を開き、気づき、考えれば、自ずと自分がすべき行動は決まってくる。

 大震災後。これからは心のケアももっと必要になってくる。自分にできることはなにか。これからも考え続けていく。
 

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