東日本大震災から1年の3月11日を前にした今月9日、海を越えたオーストリアでも追悼式典が開催された。そこでは現在ウィーンに留学中で、昨年第18回ブラームスコンクールで3位に入賞した山口友由実さん(金井小卒)が、同国国会議事堂で追悼コンサートを行った。
式典当日は、オーストリアの国会関係者や墺日協会の方々をはじめ日本を愛する方々、日本からはオーストリア大使をはじめ大使館関係者、ウィーンに在住する日本人ら100人あまりが出席、歴史ある国会議事堂で厳かに執り行われた。山口さんは、数人のオーストリア、日本両国のスピーチの合間に3曲を演奏。開会の演奏にブラームスの間奏曲を、合間に『武満徹の雨の樹II』、山田耕筰の『ピアノのためのからたちの花』と日本の曲を披露し、両国からともに日本を想う時間を過ごした。
山口さんは式典を終え、「このような場で演奏させて頂けることはとても光栄でもあり、責任重大でしたが、静かな時を出席者全員で過ごして日本を感じ、素晴らしい式典となりました。出席者の一員として、その場にいられたことを感謝しております。私自身は震災から一年を迎える11日をウィーンで過ごすこととなりましたが、日本に想いを馳せ、より早い復興を祈りながら過ごしたいと思っております」とコメントを寄せた。
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