町田・相模原経済同友会(小山克己代表幹事)の例会が12日、ホテルラポール千寿閣で行われた。
今回は野村證券株式会社の金融経済研究所経済調査部経済解析課シニアエコノミストの和田理都子氏が「都市を測る、都市を活かす〜地域多様性が生みだす日本の活力-町田・相模原市を中心に」と題して講演を行った。
和田氏は講演の中で少子高齢化、地域経済の疲弊、法律・制度の老朽化、年金・医療・介護など生活基盤の制度疲労など実例を示しながら、全国一律・横並びでは変化のスピードについていけず、これからは地域の特性・多様性がこれらの問題を解決するキーワードとなると話した。
人口減少下でも都市が活力を維持しているところは、今後も魅力を保ち、人が集まり、将来の持続可能性が高まる。地域の特徴を最大限活かす努力・多様性の追求が『選ばれる都市』を形成するという。そのためには各地域が持つ特徴を分析し、どういう地域なのかを把握することが大事だという。
町田市は、大学生の年齢層と30代、40代が極めて多く、現役人口に比べて働き手が少ないのは、学生と片働き世帯の多さが要因。小売店が平均以下で、大型店が平均を上回り郊外化となっていると分析する。
そして今後は、「環境と健康、観光」の3Kの時代がやってくるという。未来を作るには10年後を見据え、過去の成功体験から脱却し新しい発想こそがオンリーワンを可能にすると締めくくった。
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