小山町 小山ヶ丘 「防災おやまップ」作成 各自治体が団結 住民主導で地域活性
小山の住みよい街づくり協議会(岡村順司会長)は今年10月、小山町・小山ヶ丘地区の地図「防災おやまップ」を完成させた。
マップは避難場所となる小・中学校を中心としたエリアごとに色分けされ、見やすくインパクトのあるものに。地図内には公衆電話や災害備蓄倉庫など防災に関するものの位置をわかりやすく記述。また、各家庭の集合場所を自分で書き込めるような工夫がされている。さらに、地図の周りには地震発生時の緊急行動の10原則や、非常時持ち出し品一覧がイラスト付きで記されており、「各家庭や職場で、常に見えるところに貼ってもらい、実際の災害時に役立ててもらいたい」との狙いがある。
地域の全世帯に行きわたるよう12000部を発行。各町内会を通じて配られた。未加入世帯や新住民は同会へ連絡すればもらえる。電話は042・797・7120。また、小山市民センター(小山町2507の1)でも配布しており、受け取ることができる。今後は、保育園や小中学校の保護者会でも配布できるよう検討している。
地域・住民をまとめるために
同会は、小山連合町内会会長だった岡村会長と小山町の商店会・アレサ商栄会(杉山利昌会長)の前会長・佐藤通理事らの協議から「それぞれの町内会ごとではやれることが限られる。継続的に地域をまとめられる自治会が必要」と発案、昨年7月7日に発足した。
参加団体は、市役所、警察署、消防署、消防団、交通安全協会、防犯協会、商工会議所、青少年健全育成委員会、民生委員、高齢者支援センターや小・中学校、高等専門学校、地元の企業など様々。
「各地域のリーダーが一つのテーブルを囲み、話し合い、一緒に解決していくことで地域をまとめることができる。今回は『防災』というテーマで各団体が同方向を向き、うまくコミュニケーションが取れたことが大きな成果につながった」と会長は話す。
絆・意識を深めてより良い地域に
「多摩境駅周辺を中心として大型のマンションが建ち並び、この地域を知らない新しい住民がどっと増えたし今後も増えていく予定。新しい住民と絆を広げていくことが地域を強くすると思う。例えばコミュニティバスを通すなど、今後も地域住民の希望を形にしていきたい」と他地域のモデルになるべく地域活性の構想を掲げる。
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