光で「おかえりなさい」 玉川学園前駅北口でオブジェ
小田急線玉川学園前駅北口に「おかえりなさいの光」が12月1日、灯った。これは玉川大学芸術学部メディア・アーツ学科プロジェクトチーム(同学科教授・田中敬一氏、岩崎修氏監修)が制作したもので、白熱電球を使った光のオブジェ。この光のオブジェは、白熱電球を使い、「家庭」をイメージした。LEDではなく白熱電球を使うことで自然光に近い上質な光を灯すことができるという。
田中教授は「イルミネーションの季節になり、各地で光の催事が行われています。そのほとんど全てが省エネをうたうLED光源。LEDは情報を伝達するなど効果・効率を追求する場にはふさわしいが、人の感性へ直接訴える光でないような気がする」と今回の企画を思い至ったきっかけを話す。
LED光源ではなく、白熱灯を使用したのは「光の質の違い」といい、田中教授は「震災後2回目の冬を迎え、人々が望む光のたたずまいを考える時、便利さや経済効率とは対極にあるべきだと思います。そこに求められるのは省エネや物量ではなく『光の質』ではないでしょうか。白熱灯の光は、感性の奥底にとどき、のちに再確認したくなる光です」と呼びかける。
今回の企画では消費電力を抑えつつ、人にやさしい光で、この季節に最もふさわしい「ほっ」とする光の空間を提供する。
点灯は12月20日まで。
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