市立小山田中学校の吹奏楽部の生徒たちがこのほど、同校区内の有料老人ホーム「コンフォートロイヤルライフ多摩」で演奏した。
毎年、同ホームが職場体験として生徒を受け入れている縁で、中学校側から感謝の気持ちを表す趣旨で初めて実現。部員たちはこの日のためにプログラムを考え、入念に練習してきた。トロンボーン、フルート、サックス等のパートの楽器を生かした演奏では「影武者」「ホールニューワールド」等を、さまざまな楽器を使った合奏では「笑点」「世界にひとつだけの花」などを披露した。入所者と一緒に歌うコーナーも設けられ、「幸せなら手をたたこう」「ふるさと」といった懐かしい歌を会場が一体となって楽しそうに歌っていた。
観覧した入居者たちからは自然と手拍子を打つ姿が見られ、演奏を終えてもアンコールの声がかかるほど盛り上がり、一時間という時間はあっという間に過ぎた。会場となった広いラウンジに最初は緊張していた生徒たちも最後は笑顔になり、「楽しかった。また演奏したい」と充実した表情で語った。吹奏楽部顧問の武藤緑先生は今回の出来を70点と辛口に評価しながらも「自分たちで考えて、一体感を持って演奏できた点はとてもよかった」と笑顔で話した。
演奏会を開いた同ホームのスタッフは「入居者のみなさんも孫世代の若者たちの元気な演奏を喜んでいました。地域の中で、こうして年代を超えた交流ができる貴重な機会を今後も作っていけたら」と話した。
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