”小さな一歩”で救われる命がある。「聴く」ことにより、相談者の心に寄り添い続ける『小さな一歩電話相談室』(金子淳子代表)は、相談者の声を丁寧に聴くことで、少しずつ心を和らげていく。
町田市内で発生した児童虐待死事件を契機に、「子どもの命を虐待から守りたい」と願う市民らが2003年、児童虐待に関する勉強を開始。子育て活動の中で「孤立している親子とどうやってつながるか」という課題に、「電話なら自宅からでも相談できる」と電話相談のボランティア活動を05年から始めた。「悩みを抱えて、孤立している親の気持ちを聴き、『1人でない』と思えることで、子どもへの虐待を思いとどまってくれれば」との願いを込めた。
電話相談活動を始めてから、今年で15年。現在はボランティアスタッフ13人が所属し、年間400件ほどの相談を受ける。カウンセラーや福祉、医療関係などのスタッフ全員がカウンセリングの基礎理論を受講し、定期的に研修を積んでいる。
『聴くこと』に重きを置く同相談室。スタッフが相談者にアドバイスするのではなく、相談者が話したいことを聴き続ける。「その方の気持ちに耳を傾けることに徹しています。小さな一歩が踏み出せるように」と金子代表。
児童虐待のほかにも、障がいを持つ人の親からの相談や、DV、心の病気、職場での悩み、いじめ人間関係など多岐にわたる相談に対応している。これらの活動が評価され、2015年には(公財)ソロプチミスト日本財団より「社会ボランティア賞」を受賞した。
相談は【電話】042・734・4636で受付。月曜・火曜日の午前11時〜午後2時。夜間相談は月曜日の午後6時〜9時。
電話相談員を養成
6月6日(木)〜8月1日(木)に全7回の電話相談員養成講座を開く。申込み・問合せは【電話】042・793・9867(金子代表・夜間のみ)か【メール】little.ippo.mgnj@gmail.comへ(申込締切5月31日(金))。
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