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大和版 公開:2022年1月1日 エリアトップへ

新春企画 寄り添った支援、継続 大和商工会議所・河西正彦会頭インタビュー

経済

公開:2022年1月1日

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インタビューに応える河西会頭
インタビューに応える河西会頭

 2022年の幕開けに当たり、本紙では大和商工会議所の河西正彦会頭にインタビューを行った。

 --あけましておめでとうございます。2021年を振り返り、大和市内の商工業にとってはどんな1年でしたか?

 「市内商工業は、コロナに振り回された1年でしたが、雇用調整助成金や給付金など国・県・市の経済対策に支えられ、倒産は少なかったと思います。

 商工会議所ではこれらの経済対策を迅速に案内し、補助金申請の支援や資金繰りなどの経営相談に対応してまいりました。困窮する飲食店に対する神奈川県の協力金は、第5弾から15弾までに及びましたが、協力金の申請や掲示物の郵送などの支援で多くの感謝の言葉をいただきました。商工会議所の存在感に職員の皆が誇りを持ったのではと思います」

 --年明け早々緊急事態宣言が発令し、10月まで緊急事態宣言、まん延防止等重点措置が延々と続く中、商工会議所の活動として、感染防止のほかに心がけたことは?

 「第一に会議所の職員が感染することで、相談対応ができなくならないよう感染対策は十分に注意しました。職員は感染防止対策のため、職場のみならずプライベートでも行動に制限がかかり、大変だったと思います。また様々な支援策が発出される中、正確でタイムリーな情報発信を常に心がけました。職員は、懇切丁寧に寄り添った対応をしてくれました」

 --コロナ禍で会議所の入会者に変化はありますか?

 「昨年度はコロナの影響で大幅に退会者が増加すると予想していましたが、予想に反し微減にとどまりました。飲食店は、商工会議所で『正確で迅速な情報が入手できる』との評判が広がり、会員数の減少がなかったのは、予想外でした。

 今年度は経済対策などの情報提供や申請支援を熱心に行ったことも評価され、紹介による加入が多く、年度当初から43件増加(2021年12月1日時点)しています。コロナ禍が収束したらさらなる会員増加に動いていきたいと思っています」

 --疲弊する市内の商工業が立ち直る、元気を取り戻すために商工会議所ができることはなんだとお考えですか?

 「まずはDX(デジタル変革)への対応が第一と考えます。コロナ禍で非接触型の新たなビジネス展開も出てきており、中小企業でもデジタルの活用をすることで、どのようなサービスが提供できるかを考えなければなりません。商工会議所では会員事業所のPR強化に加え、DX対応への支援に力を入れてまいります」

 --年度当初に予定していた事業は、どの程度実行できましたか?

 「昨年度に続き多くのリアルイベントは中止となりましたが、今年度はオンラインやオンラインとリアルを合わせたハイブリッドでセミナーや総会、産業フェアなどを積極的に実施しました。また昨年コロナ禍での消費喚起策として実施したハーフプライスやプレミアム商品券も急きょ対応しました。

 女性会は動画ホームページ作成のセミナーを開催、SDGs事業も実施しました。青年部では、国の経済施策として補助金活用セミナーを実施、自社で補助金を申請し採択を受け、すでに効果が出ている事業者もあります。

 コロナ禍も2年目になり、昨年に比べ対応も上手になってきました。WEBの使い方も浸透して、Zoomを知らない人もいなくなりました。コロナが収束しても、WEBを使った事業やセミナーなどはなくさず、むしろもっと充実させ、継続したほうが良いと考えています」

 --昨年は、商工会議所でワクチンの職域接種が行われました。会場設置には、どのような苦労がありましたか?

 「職域接種は人道支援という意味で実施しましたが、何はともあれ期間中事故なく終了し、安堵しました。

 職域接種を実施するためには境環整備が必要で、医師、職員、会員企業の協力が不可欠でした。仕事などで夜間や休日にしか予約が取れない人のため、職員は平日夜間、日曜日の残業を厭わず、積極的に協力してくれました。また近隣市では医師の確保がままならず、職域接種を断念したところもありましたが、大和では会員の医師が、友人・知人の医師に声をかけてくれ、接種が可能となりました。さらには期間中、会員企業が従業員をボランティアで派遣してくれました。これら3者の協力があり実現することができました。

 2回の接種で4786回(1回目2408回、2回目2378回)を実施。会員だけでなくその家族や綾瀬、座間の商工会の会員、2回目の予約が取れずにいた、いわゆる「2回目難民」の方も受け入れました。

 予約を取るのも難しい人が多かったので、職域接種の実施で多くの方から感謝の言葉をいただき、苦労も打ち消すことができました」

 --2022年は市内の商工業に対し期待することはどのようなことですか?

 「ウィズコロナ、アフターコロナの中で、従来の営業手法に加えIT化による業務効率化や新しい販路の拡大に挑戦して欲しい。商工会議所ではこうした分野に対し積極的に支援していきます。

 国の主だった経済対策に対する昨年の当所が支援した採択結果は次の通りです。事業再構築補助金6件、小規模事業者持続化補助金16件。

 本年も経済施策や有益な情報を迅速にご案内し、会員事業所に寄り添った支援をしてまいります。

 経営に関するお困りごとは大和商工会議所にご相談ください」

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