市内唯一のスーパー銭湯「おふろの王様高座渋谷駅前店」(渋谷5の22IKOZA5階)のサウナ室で、利用客に熱い風を送る熱波師がいる。
3月7日(サウナの日)午後8時、男性サウナ室では20人を超える客が集まる中、毎週木曜日の人気イベント「TOMOローリュ」が始まった。担当するのは同店の村田朋美さん(48・上和田在住)。「TOMO」の名で熱波師を始めて8カ月になる。
この日の室内温度は、約100度。村田さんがサウナストーンに柄杓でアロマ水をかけると、高温の蒸気が室内に充満し、客たちは次々に苦悶の表情を浮かべる。蒸気を発生させ発汗を促す入浴方法は「ローリュ」と呼ばれ、イベント名もこれに由来する。
村田さんがタオルを振り回し、蒸気をかく拌させていく。発生した蒸気をタオルであおぐことをドイツ語で「アウフグース」と言うことから、熱波師は「アウフギーサー」とも呼ばれる。
タオルで熱波を送られるとたちまち全身から大量の汗が吹き出し、一人、二人とサウナ室から水風呂へ直行。その後、客たちは外気浴スペースで「ととのう」と表現される癒しの時間を満喫する。「サウナで汗をかき水風呂に入った後、外の風にあたると心地よくて」と村田さん。サウナに入った日の睡眠の質や代謝、味覚は「劇的に良いんですよ」と笑顔で効能を説明する。
「体力の限りは」
「まったくサウナに関心がなかった」という村田さんが熱波師に目覚めたのは、今から1年ほど前。全国の温浴施設で活動するアウフギーサー・鮭山未菜美さんの熱波を受けたことがきっかけだった。同店でもアウフグースを行う鮭山さんから指導を受けながら村田さんは、昨年3月に「熱波師検定B」を取得するなど腕を磨いていった。
昨夏、試験的に始まった「TOMOローリュ」だが、今ではファンも多い。「『TOMOさんに続こう』と熱波師を目指すスタッフも出てきた」と店長の一倉充陽さん(41)は明かす。
テレビドラマ「サ道」や、サウナの魅力をYou Tube・SNSで発信する著名人が増えたことで起こった近年の「サウナブーム」。村田さんは「お客様の体調に合わせて今後も体力の限り熱波師を続けたい」と、一過性の流行りではなく「サウナの風で大和の人たちを元気にしたい」と本気で考えている。
![]() 普段はフロント業務を担当している
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