教諭の熱意 福井へ届く 和中体育祭にゲストが『飛び入り』
大和市立大和中学校(松岡路秀校長)で17日に体育祭があり、福井県美浜町から特別ゲストが登場した。
登場したのは”ゆるキャラ”の「へしこちゃん」。3年生が同町に伝わる舞をアレンジした創作舞踊「へしこドドンパ」を踊る中に飛び入りし、会場を大いに盛り上げた。
修学旅行が結んだ絆
大和中と「へしこちゃん」が出会ったのは、今年6月の修学旅行。同校が訪れた美浜町は、福井県南西部に位置する自然豊かな街。人口約1万人弱ながら、「若狭美浜はあとふる体験推進協議会」(山口和治会長)が窓口となり、観光誘致に取り組んでいる。その特徴は「お客さんとしてではなく、地域住民の暮らしをそのまま体験してもらうこと」。大和中の生徒も、地元の漁師に交じり蛸漁や地引網などを行ってきた。また夜には、同協議会を通じて呼びかけた地域の人々約200人と一緒にお祭りを開催。「へしこちゃん」も参加し、歌を歌ったり綱引きをしたりと交流を深めた。体育祭で披露した踊りも、このお祭りで地元の人たちに喜んでもらうために練習したものだという。
今回の『飛び入り』は、「思い出の踊りを盛り上げるために、へしこちゃんの力を借りたい」と学校側が要望。連絡を受けた同協議会も「生徒のためになるなら」と快諾し、山口会長以下3人が同校を訪問した。日本各地から年間6千人が修学旅行などで同町を訪れているが、「へしこちゃんを貸してほしい」という要望は今回が初だったそうだ。
「大和中学校は、修学旅行の前から何度も足を運んでくれるなど教師の皆さんが本当に熱心だった」と山口会長。「だからこそ、営業抜きで協力した。久しぶりに再会できて本当に嬉しい」と話していた。
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