「第5回大和市特産品・推奨品ガイド」がこのほど発行された。このガイドは、市内の酒販、和菓子、パン洋菓子組合会員などで構成される「大和市特産品推奨品協議会」が発行しているもので、大和市にこだわった酒や菓子、食品23品が掲載されている。
特産品とは、市内で生産された農産物を使用し、市内製造または加工された商品。市内で製造または加工された商品は推奨品として大和商工会議所などでPRしている。
特産品・推奨品の選定は、2002年からはじまり、今年で10年を迎える。認定は、2008年までは3年に一度、それ以降は2年に一度行われている。
公募で集まった商品を、学識経験者や市民らが審査員となり、風味などの味覚とデザインなどから審査し、毎回20品前後が特産品・推奨品として認定される。
生産者と販売店では「やまと産業フェア」など年3回の市内のイベントに出店し、認知度向上にも力を入れているという。
地域で育てる特産品
今年新たに認定された商品の中でも注目を集めたのが「大和の芋焼酎 ・和み」。
この芋焼酎は、市内の休耕農地を利用し、地元農家やボランティアの協力で栽培された「紅あずま」を100%原料に使った特産品。平成21年に立ち上げられた「大和市推奨品栽培プロジェクト会議」の発案で商品化された地域のオリジナルブランド。
昨年11月に限定4千本で販売が開始されると売り切れる店も続出。さらに今年は、新商品「和み・原酒」も追加され、人気に拍車がかかった。神奈川県央小売酒販組合大和支部(48店)の小林文夫支部長は、「焼酎ブームも後押し、若者、女性などの来店も増えている」と話している。
手土産の定番品
第1回から更新し続け、根強い人気を誇る商品も10品あり、手土産の定番として市民に親しまれている。
その中のひとつ、推奨品に認定されている「渋谷の庄・重国最中」は、高座渋谷ゆかりの武将・渋谷重国をモチーフに、刀のつばをかたどった最中。販売する(株)大津商店(福田)の大津嘉久代表=写真=は「推奨品に認定されてからは、お盆やお正月の帰省土産に求めに来る人も多い。大和の歴史にも興味を持つきっかけにもなっている」という。
ガイド冊子も一新
今回新たな試みとして、特産品・推奨品を紹介したガイド冊子を一新。プロ写真家による商品撮影をはじめ、販売場所が一目でわかるマップを加えるなど、工夫を凝らした。発行部数は1万部で、認定店ほか市役所、商工会議所などで無料配布している。
「ゆるキャラ」「B級グルメ」などローカルの魅力が注目されている今、帰省土産も「地域ならでは」が喜ばれる。
特産品・推奨品の問い合わせは、大和商工会議所/【電話】046・263・9112へ。
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