マップについて解説する上田さん
大和市下鶴間の上田康史さん（65）が、年間２千万人の観光客が訪れるという古都、鎌倉のトイレマップを制作している。２０１２年２月にホームページ（http://www.image23-japan.net/）を立ち上げたところ「紙に印刷してほしい」との声が多数寄せられ、今回は防水コートのＡ３版で５００部印刷することにした。
都内で広告代理業を営んでいた上田さんは、３年前の引退を機に苦手だったパソコンを学ぶため藤沢市内の教室に通った。１年間の成果をまとめる卒業制作でかねてから足を延ばしていた鎌倉のトイレ事情を企画したところ採用された。取材は上田さんの担当で、教室の仲間たちと協力してウェブ版マップを作った。
「神社仏閣ではなくトイレばかりまわっている」という通り、マップの情報は無料で使える約50カ所のトイレ情報がメイン。男女別から和式洋式、洗浄機やベビーチェアー、車いす用の有無から便器の数などを記号付きで紹介し、「独断と偏見で」トイレを星３つで格付け評価もした。
無料で配布
このほど自費制作するマップには格付けや画像までは載せられないが、その分、機能性を高めるため喫煙場所や路上喫煙禁止区域、津波来襲時の避難場所などを掲載。取材で発掘したおすすめハイキングコースや季節ごとの花の名所なども網羅し「外国人観光客のために」と英語版も手掛けた。
上田さんは「年配の方に配慮して作りました。マップを片手に観光を楽しんでくれたら嬉しい」と話し、「トイレはきれいに利用して」とも付け加えた。
完成は６月末。主に鎌倉市内や知人などに無料配布するが「大和から鎌倉を観光する人にも差し上げたい」という。
マップは大和駅構内の大和市イベント観光協会にも置く。ご希望の方は７月１日（月）９時以降に直接、イベント観光協会へ。
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