今年も大和に(株)東京葬祭の有志による阿波踊り連「江戸無常」が、東京都江戸川区からやってくる。
大和阿波おどりで給水所の一つになっている「東京葬祭・大和式礼」の本社がある江戸川区などを中心に活動している連だ。3月某日の夜7時過ぎに訪ねて、練習ぶりを取材した。
時間とともにホールに次々人が集まり、練習の輪が広がっていく。社員の他に近所の人たちの参加もあるという。子どもの姿もちらほら見られた。指導で高円寺からやってきた女性連長の声が響くなかで、稽古にもだんだんと熱が帯びてくる。女性たちが履いた下駄の音がリズミカルに響く。
自らもお囃子の三味線を担当する川島功社長(69)に話を聞いた。同社は四国にグループ企業があることから、川島社長も度々現地を訪れるなかで、本場の阿波踊りに触れたという。
小岩でも地域活性化や青少年の健全育成などに尽力できれば、という思いから同社の連が生まれた。
「もともと阿波踊りは、お盆の踊りで亡くなった方への供養の気持ちが込められおり、当社の仕事につながるものがあります。『江戸無常』の無常は、諸行無常からとっています」。地元の小岩阿波踊り大会では、社員が実行委員に入るなど大会運営にも力を入れている。「地元の自治会などから頼まれ、夏祭りに数多く踊りにいきますよ」。老人施設などにも慰問で訪れ、喜んでもらっているという。阿波踊りを通しての地域貢献は年を重ねるごとに広がっている。
大和式礼がある大和市には、10年ほど前から江戸無常も参加している。「今年も行きますよ」と話す川島社長の笑顔は、ヤットサーヤットヤット…の声が響くホールに溶け込んでいた。
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