打ち方を披露する伊藤氏 ＝ピンポンデイハッピー渋谷で
機能訓練に卓球療法を取り入れている高齢者施設「ピンポンデイハッピー渋谷」（大和市福田５８８の１、石井直樹社長）に11月27日、１９６９年の世界卓球選手権で男子シングルス優勝と男子団体優勝の２冠を達成した伊藤繁雄さん（山口県出身、71歳）が訪れた。
同施設の開所１周年記念イベントにゲストとして招かれたもの。施設の顧問で日本卓球療法協会理事長の長渕晃二さんらとの座談会に登場し、生まれつき左利きであったが、右手でラケットを打ち続けてきた卓球人生を語った。心の持ち方や技術的な話では、立ち上がり身体を使って説明した。ユーモアを交えた話ぶりに、施設利用者らは身を乗り出して聞いていた。
同所は卓球療法協会が認定した日本で初めての施設。記念イベントでは、１年間の歩みが動画で紹介され、卓球を通じた地域との交流なども報告された。また、卓球による機能訓練により、要介護が半年後に要支援になった例なども紹介された。
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