人間関係が希薄になり、孤独死などが社会問題となる中、その解決をめざして、地域の人たちが集まれる居場所づくりを目的とするコミュニティカフェ。
南林間に6月1日、常設のコミュニティカフェがオープンした。子どもから高齢者まで様々な世代の地域住民が集い、食事をしながら互いに子育てや介護、仕事などの悩みを相談したり、新しく人と人とをつなぐ地域のハブ拠点としての役割が期待されている。
南林間の一条通り沿いにオープンしたのは、「マチツナガル あかり食堂」(【電話】046・272・5778)。カウンターとテーブル席のほか、畳敷きの小上がりもあり、小さな子ども連れの人なども食事を取りやすい工夫がされている。また、スクリーンとプロジェクターも設置されており、地域の人や団体などが会議や会合などで利用することも可能になっている。
オープン前日には、関係者など向けのお披露目会が催された。地域住民のほか、近隣の高齢者や障害者支援施設のスタッフなども同店を訪れ、食事をしながら今後の利用や連携などについて会話を交わしていた。
1年かけ構想
今回のオープンに向けては、約1年前にはその構想が始まっていた。
2016年6月には、高齢者地域密着型サービス施設「ゆらり大和」野間康彰施設長の呼びかけで、「大和にコミュニティカフェを作る会」が発足した。「気軽に行けて、他の人には話しにくいことも言えるような信頼できる場所」「子ども、障害のある人、高齢者をはじめ、どんな人でも当たり前に受け入れることができる場所」などをめざし、8月には西鶴間の店舗を1日借りて「いちにち食堂」というモデル事業を実施。地域でのコミュニティカフェの重要性を改めて認識したことが、今回の開設のきっかけとなった。
カフェには今後、教室や講座などができる会議スペースが整備されるほか、運営法人グループが同じ建物内に訪問看護・介護ステーションをオープンさせる予定。「どんな困りごとも皆さんと共に考えていける場所」を理念に、住み慣れた場所で『ゆりかごから人生の終わりまで』を過ごせるための拠点をめざす。
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