市内の福田神社(福田8の8の6)で7月16日(日)、例大祭が開かれる。午前10時頃、神輿が神社を出発し、夜8時頃まで地区内を巡行する。また10カ所以上設けられる御神酒所では、囃子獅子舞が披露される。
笛と太鼓、鉦の音色に合わせ、獅子やおかめ、ひょっとこが躍る福田神社の囃子獅子舞は、江戸時代から伝わる伝統芸能で、市の重要無形民俗文化財の指定を受けている。現在は、大人24人、子ども10人からなる保存会が毎月2・4土曜日に練習を重ね、伝統文化を継承し続けている。
保存会にとって後継者不足が深刻な悩み。特に舞全体をリードする笛奏者の育成が、喫緊の課題だ。
福田神社の囃子獅子舞は、夏の例大祭と正月の門付の他、各地で行われる伝統芸能の発表会や老人ホームの慰問などに呼ばれることが多い。舞台などでは、すべての演目を通すと30〜40分かかる。この舞全体をリードしているのが笛だ。
「お囃子は一人でも欠けるとできない」と保存会の柴田定満会長(78)は語る。笛を担当する山下光治さん(77)は現在、太鼓や鉦と調子を合わせる傍ら、後継者とすべく”新人”に自らの技術を伝承している。小潟美里さん(35)もその一人だ。小潟さんは中学時代に友人に誘われ保存会に参加。その後、しばらく間が空いたが、仕事の関係で土曜日が休みになり、再び練習に参加するようになった。音符はなく、笛の音を言葉に置き換えたテキストと師匠の山下さんの演奏が頼り。「難しい。でもやらなくては」。そう言って小潟さんは山下さんの演奏を食い入るように見つめていた。
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