大和市文化創造拠点シリウスの人気の秘密に迫るこのコーナー。第2回目の今回は、泳いだりもぐったりでき世代・性別問わず評判の3階屋内こども広場「ボールプール」の掃除の様子を取材。そこでは清潔な状態を維持するため、スタッフたちが「手」をかけた地道な作業を行っていた。
2万個を1つずつ
ある日の夜7時すぎ。閉館したこども広場に集合したスタッフは、「手箕(てみ)」を使って勢いよくプール内のボールを外に出し始めた。この日は月1度のペースで行っているプール掃除の日。掃除は、まずボールを全て外に出し、プール内の床や遊具を掃除したあと、きれいにしたボールを戻し入れる、という流れで実施されている。
全てのボールを外に出し終わったあと、スタッフたちが持ってきたのは水の入ったバケツと雑巾。なんと、ボールの掃除は一つ一つ全て手作業。その数、約2万個。同広場の久家貴子館長は「2万個ものボールを1個1個手で磨いて掃除をしていることは利用者の皆さんは知らないと思います」と話す。スタッフはプールの外縁に並び、テンポよくボールを手にとっては布で包むように全体をぐるりと水拭きし、プール内に投げ戻していく。「ポンポン」と綺麗になったボールの弾む音が響く館内。水には自然由来成分で出来たアルコールが薄めてあり、水拭きで表面の汚れの除去と消毒をしている。
「手が一番」
他施設では専用機械を使ってボール掃除をする所もあるというが、手磨きにこだわるのは「一番きれいになる方法だから」。特にこれからの静電気の発生しやすい季節は、髪の毛やほこりがボールにへばり付くため、手拭きに勝るものはないという。また、潰れや破損のあるボールを除外できる点も手作業にこだわる理由の一つだ。
もちろん、手作業は時間がかかる。10人程度で作業をしても、掃除が終わるまで2時間ほどだ。久家館長は「利用者から『きれいですね』という声もいただいており嬉しく思います。安心して、清潔なボールプールで思いっきり遊んでください」と呼びかけた。
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