版画を背景に演奏する河野さん
市内上和田の笹倉鉄平版画ミュージアムで１月20日、やまと芸術文化ホールが主催する「おでかけコンサート」が開催された。
芸術の面白さを多くの人に知ってもらうために始まった出張コンサートは、昨年５月に大和天満宮で初開催され、今回で２回目。当日は国内外で活躍するクラシックギタリストの河野智美さんが、優しく鮮やかな作風の版画が並ぶ館内で演奏をした。
河野さんは、曲の背景やエピソードを織り交ぜながら「主よ、人の望みの喜びよ」「Ｇ線上のアリア」「アルハンブラ宮殿の思い出」など６曲を披露。観客は河野さんの繊細なテクニックと表現力豊かな演奏をリラックスした様子で聞き入っていた。
演奏を終え河野さんは「このミュージアムは木造で自然な響き方をしていたので、クラシックギターの音色ととても合っていたと思う」と話した。また最前列で演奏を聴いていた女性は「河野さんの指使い、息遣いまで感じることができよかった。大きなホールとは違い、温かみのある版画に囲まれて聴いたので、ギターの音色にも一層温かみを感じた」と笑顔で述べた。
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