市内福田の福島剛さん(79=関連に人物風土記)が、「言葉」をテーマに、日本語のもつ面白さや奥深さを伝える著書『洒落に魅かれて』を幻冬舎から出版した。
元々国語の教師だった福島さんは、定年後に「源氏物語」の原文に触れる機会を得る。「古典は専門ではなかったので最初は全然わからなくて」と頭を掻くが、2度、3度と読み込むうちに内容が理解でき、奥深さにのめり込むようになった。
原文を読み解くうち、「洒落た表現」や「心にしみる言葉」など、表現に様々な工夫がされ「紫式部の執念ともいえる言葉への執着に気付いた」という。「言葉をもう一度見直してもらうきっかけになれば」と本に記すことを思い立った。
著書では落語や古典文学等に触れながら、「洒落言葉」のもつ奥深さや魅力をしたためている。「言葉ひとつ、表現一つで人生は豊かになるし、人間関係も円滑になる。その逆もしかり。今の日本人には言葉への配慮や余裕がないように感じる」とも語る。
同書は書店で取り寄せ可能。241ページ、1200円(税抜)。
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