市内代官に食品加工工場を構える株式会社ニッコー(山崎雅文社長)が、3月から毎月最終土曜日に同社の敷地内で「ニッコー市」と題した直販を行っている。
1984年の創業の同社は「自分の子供に安心して食べさせられる食品をつくる」をモットーに、産地直送や無添加、国産の食材にこだわり、「生食を越える冷凍食品」の開発・製造販売を中心に行っている。
ニッコー市を運営するのは、早川かなえさんら通販事業部の3人。同社の商品は通信販売が中心で、全国の生協など以外ではなかなか店頭で目にすることはないため「地域のために、何か役に立てることがないか」との考えから直販を始めることになった。
同社では、200種類ほどの商品を作っているが、市に並ぶのは餃子や肉まんなど定番メニューを中心に8〜10種類程度。冷凍食品とそれを調理した総菜が市価の半額ほどの卸値で販売される。早川さんらは、少しでも地元の人に知ってもらおうと、工場前に市の開催を知らせる手作りの看板を設置した他、1回目の開催前には工場から徒歩圏内のエリアに400枚ほどのチラシを配布した。
5回目の開催となった7月31日は、朝から厳しい猛暑にも関わらず、近所から歩いて訪れる女性が、思い思いに商品を注文、購入していく姿が見られた。ほぼ毎月来ているという女性2人組は「できれば無添加の食品を、と思っていたので、簡単に食べられ重宝している」と話し、冷凍食品の他、朝どれ野菜なども購入していった。通販事業部で、普段客との対面がない早川さんは「直接お客さまと触れ合えるので、とても楽しい」と笑顔で語った。
市には時に開発中の新商品なども並ぶ。この日は香川県産のオリーブ豚やホウレンソウに似た「つるむらさき」などを具材に使用した餃子などが並んだ。「他にも対応できるものはリクエストに答えていきたい」と早川さんは話す。
次回は8月28日午前9時(調理品は9時30分)から。
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