激しい運動量を必要とするサッカーを、年齢を重ねてもなお楽しみながら活躍する選手がいる。その姿を追った。
市内唯一のオーバー50
「大和コンパーレ」は市内唯一のオーバー50(50歳以上)のチームで、市内に4チームあるオーバー40のチームの中にいる50歳以上のメンバーで結成された。11月には座間サッカー協会ひまわりリーグが主催する第30回ひまわりカップの50歳以上の部に出場。相模原市、座間市、厚木市のオーバー50のチームとのリーグ戦で優勝、大会3連覇を果たした。
中でもチーム最年長・73歳の川崎利一郎さん(南林間在住)はフォワードとして試合に出場。4試合で2得点を挙げるなど、3連覇に貢献した。川崎さんの得点は大和市内の選手としては最高齢得点となった。
1948年生まれの川崎さんはオーバー50のチームにとってもレジェンド的存在。佐賀県出身で、大学生の頃から草サッカーを楽しんでいた。40代で引っ越してきた大和市にシニアチームがあったことから参加。以来プレーを続けている。
川崎さんは「年齢はあまり意識しない。60歳を過ぎてからは若い人が気を遣っておぜん立てしてくれるから」と楽し気に笑った。
目標は勝利、得点「かっこいいパパ」
大和市渋谷在住の三谷恭平さん(34)は茅ヶ崎北陵高校のOBチーム「H・O・B」に所属。11月に愛川町で開かれた第45回神奈川県郡市サッカー大会で優勝した。三谷さんはキャプテンとしてチームを率い、決勝戦では攻撃的MFとして、自らゴールを決めるなど優勝に貢献した。
チームの年齢層は現在、上が40歳、下は19歳。30歳を過ぎると仕事や家庭など環境の変化から、チームから離れる選手が増える中、瀬谷養護学校で教員を務める三谷さんは10年ほど前に大和市に移住してからもチームに参加している。
昨年からはコロナ禍でチームでの練習機会が減る中、三谷さんは仕事の休憩時間や就業後に境川沿いをランニングするなど大会に向けて自主練を続けて来た。今大会については「試合を重ねながら試合勘を取り戻すことができた」と勝因を振り返った。
大会には、最近サッカーに興味を持ち始めたという5歳の長男・莉玖斗(りくと)君と3歳の次男・蓮斗(れんと)君も応援に駆け付けた。「カッコよかった」「頑張ってた」とパパの活躍を喜び、その姿に目を細めていた。
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