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市内公民館で放射能に関する講演を行っている 瀧口 洋さん 松蔭大学大学院教授 75歳

公開:2011年11月4日

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頭は冷静、性格はせっかち

 ○…福島第一原発の事故以来続く、放射能への不安。公民館からの要望を受け、これまでに荻野・睦合北・相川と、3つの公民館で講演を行った。ベクレル、シーベルトといった用語の説明から、食品や土壌の汚染までを2時間近くかけて話す。「分かりやすい言葉で説明したい。ボランティアみたいな気持ちでやっています」と心境を語る。放射能との関わりは30年前、カリフォルニア州にある臨床研究所への留学がきっかけ。海沿いの岸壁に建つ研究所で、放射性物質を利用しガン発症に係わる酵素について調査した。研究の中で放射能の恐ろしさを実感し、「カリフォルニアの美しい海を放射能で汚したくない」と胸に刻んだ。

 ○…金沢出身。昔から化学に興味を持ち、三共株式会社(現在の第一三共)に入社。長年にわたり、応用微生物学の観点から食品や薬について研究した。夏みかんやグレープフルーツに含まれる苦味成分を分解する酵素がカビにあることを発見。犬の寄生虫であるフィラリアの特効薬開発にも携わった。「生活に係わることへの研究」がモットーだった。

 ○…松蔭大学では2000年の開学以来、教授を務める。専門は環境経営論と生活環境論。もともと講義では水俣病などの企業公害について話していたが、3・11後は原発事故に内容を変えた。学識経験者として、環境審議会や市民協働推進検討委員会のメンバーを歴任。住まいこそ東京だが「厚木市民」を自負する。

 ○…「自分ではそう思わないが」と前置きし、「せっかちだとよく言われる」という。「その代わり、仕事も早いよ。早め早めにしていると、次に来た仕事にもすぐに手を付けられる。そうしたらまた次の仕事を待って…」と早口で続ける。60歳を過ぎてからは週に一度、ジムに通い続けている。「60歳を過ぎてからでも筋肉は付いてくるよ。人間の身体は環境に対応できるんだ」と胸を張った。
 

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