今年度より自治会連絡協議会会長を務める 大久保 盛造さん 旭町在住
人との出会いが財産
○…市職員のOBでは初の自治連会長として、市内220の自治会をまとめる。防犯パトロールやゴミ対策、防災対応など、多岐にわたる自治会の活動。毎月の会議で議題となるのは、全世帯の7割に留まる加入者率の向上。活動を継承する若い世代の加入もこれからの課題だ。「これからは行政と地域の協働の時代。地域の力となるのが自治会の役目」と意気込む。健康的な大きい声が印象的。
○…3・11以降、自治会と地域の関係も変わってきたという。「会員も増えたし、催し物にも人が来るようになった」。何よりも増えたのがあいさつ。顔の見えるところでの付き合いが多くなってきたと話す。その一方で、災害対策の面では新たな課題が浮き彫りに。震災当日は近隣の厚木第二小が帰宅困難者の避難所となり「自治会は地域の人たちを守るのが第一の役割。その上で、地域外からの人をいかに受け入れ出来るようにしていくかを考えさせられた」と振り返る。
○…生まれは荻野。旭町に移り住んで40年以上になる。「昔は周りが田んぼばかりでね、富士山がよく見えたよ」と当時に思いをはせる。現在は息子夫婦と2世帯住宅に暮らす。37年間の市役所勤務では社会教育課長や企画部長を歴任。ちょうど市が「親孝行都市宣言」をした頃だった。地域の活動に参加してこなかったとの想いから、退職後は地元の自治会長を12年務め、現職へ。「人と人のふれあいや出会いに恵まれた。それが自分にとって何よりの財産」と、第二の人生を謳歌する。自治基本条例推進委員など、市の各種委員にも名を連ねる活躍ぶり。
○…若い頃は三味線・浄瑠璃をたしなみ、市職員時代は敬老会の余興で歌舞伎を演じた。阿波踊りの前夜祭では300人を相手に優勝し「踊る阿呆の真価を発揮した」と表彰された。「気が強く、行動的」と自己分析。年齢を尋ねると「後期高齢者とでも書いといて」と煙に巻かれた。
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