創立50周年の記念誌を発行した厚木市山岳協会の会長を務める 高橋 健一さん 三田南在住 73歳
何事も「世のため人のため」
○…現在、3団体・約160人が加盟する厚木市山岳協会。立ち上げのときから携わり1985年に会長に就任。四半世紀以上にわたってリーダーとして山の仲間をけん引してきた。歴史を知らない人が多く、後世に残すため協会として初めて記念誌を作成。「50年間にわたり遭難事故がないことが誇り。振り返っていくなかで、歴史を伝えたいという気持ちがより高まった」と話し始めた。
○…生まれも育ちも厚木。中学時代は科学部に所属し、ロボット制作や暗室にこもって写真を焼くなど、好奇心旺盛で科学する少年だったという。山登りとの出会いもこの頃。近所のおじさんに連れられて大山に登ったことがきっかけ。真夜中に伊勢原駅を出発して、山頂から見た日の出は今でもしっかり記憶に残っているという。「朝から晩まで自然の中を歩いてまさに体力作りだと思った」と、中学・高校時代は丹沢大山をホームグラウンドとして、山登りに夢中になった。
○…高校を卒業後は、厚木自動車部品に入社。生産管理部門を歩んできた。入社後間もなく、会社の山岳部立ち上げにもかかわった。それが縁でボーイスカウトや青少年の健全育成、社会教育など、幅広く地域のボランティア活動に携わってきた。座右の銘は「世のため人のため」。子どものころ父君から教わったことだという。「山岳協会の活動はライフワーク。みなさんの心と身体の健康づくりのお手伝い」と話す。
○…血気盛んだった20代のころは、沢登りや岩登り、雪山にも入り「ピークハント的」だったという。今は自然の恵みや仲間に感謝しながら月に平均3回は山行する。「仲間がいてできることがある。一人ではできない。仲間がいての人生だよね」と頷く。これからの目標について、「体力の続く限り自然に触れ合いたい。遠くの山に行かなくてもいい、近くの公園にでも行きたい」と目を細めた。妻・娘と3人家族。
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