4月1日付で厚木市消防本部消防長に就任した 山田 茂穂さん 清川村在住 59歳
ほほえみのリーダー
○…「身が引き締まる思いですね」。真新しい制服に袖を通した感想を語るその顔つきは、責任に満ちた様子。行政職から消防職へ。大変ではという問いに「そんなことはないですよ」と優しいほほえみを見せる。
○…1979年に現在の福祉総務課にあたる部署に入庁。以来、資産税課や道路管理課などを経て、神奈川国体の事務局へ。自身もソフトテニスをやっていたこともあり、南毛利スポーツセンターのテニスコート整備などに尽力した。「地方の市役所の職員が、全国規模の大会に関わることができて幸せでしたね」と当時を振り返る。
○…その後は社会教育部でスポーツを担当し、2012年から今年の3月まで社会教育部長として地域の教育力の向上に努めた。新天地での意気込みを「昨今は災害の大規模化、高齢化に伴い救急救命の需要の高まりなど課題は尽きない。市民の生命と財産を守るためにも、日ごろの訓練と、消防団との連携を強めなければいけない」と、強い想いを一息に語る。
○…一方で「私は、まだまだ勉強しなければいけない立場。その分、働きやすい環境づくりにも力をいれたい」と職員への気遣いも忘れない。5月には消防学校での訓練が待っている。「体力だけが心配」と苦笑しながらも、その姿からは、今年度で勇退とは到底、想像できない。
○…生まれも育ちも清川村。大和高校から東海大学と、地元一筋。中学から始めたソフトテニスは現在でも。市役所のソフトテニス部にも所属しているが、昨今の躍進に「もうね、レベルが違うからついていけないよ」と苦笑する。最近は週に2回は硬式テニスを楽しみ「スポーツは見るのもやるのも好きですね」とにこやかに話す。何か不安なことはと聞けば「消防活動で隊員や消防団の方に怪我がないかどうか。それだけが心配ですね」。どこまでも、他人想い。妻と息子の3人暮らし。
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