神奈川県は6月4日、管轄する児童相談所で受け付けた2019年度の児童虐待相談件数を発表した。全体の件数は6704件で過去最多。厚木児童相談所の件数は1854件で、昨年度の1450人から404人増加した。
神奈川県では、中央・平塚・鎌倉三浦地域・小田原・厚木の5つの児童相談所を管轄している(政令指定都市の横浜市、川崎市、相模原市と児相設置市の横須賀市は除く)。厚木児相の管轄は、厚木市、海老名市、座間市、綾瀬市、愛川町、清川村の6市町村。厚木児相で19年度に受け付けた相談受付件数は、1854件。17年度は1202件、18年度は1450件と年々増加しており、19年度の1854件は過去最多だった。
県が管轄する児相の相談受付件数は、昨年度の5348件から1356件(25・4%)増だった。内容別件数では、心理的虐待が4192件と最も多く、次いで身体的虐待が1248件、保護の怠慢ないし拒否が1219件、性的虐待が45件だった。県子ども家庭課によると、心理的虐待は5カ所の児相でいずれも多く、例えば、厳しい言葉で傷つけることや兄弟間での差別、夫婦間の暴力などが挙げられるという。また経路別件数では、警察からの通告が最も多く、3032件だった。次いで近隣・知人が964件で、虐待問題の社会的な関心の高まりや、虐待対応ダイヤル189の周知などが要因という。
市町村でも相談受付
県管轄の児相のほかに、各自治体でも児童虐待に関する相談を受け付けている。
今年3月、コロナの影響で学校が休業になり、家族で過ごす時間が増加した。厚木市家庭相談課によると、「現在は、コロナでの相談件数の増加など、影響は顕著には表れていない」という。「ただ今後に備え、本厚木駅北口のデジタルサイネージへの啓発ポスターの掲示や、市民に向けて見守りのお願いなど、今後も継続していく」と話す。また「子どもにイライラしたり、つい怒鳴ってしまったりするときは、深呼吸や窓を開けて換気したりと気分転換を図ることが大切。1人で悩まず相談を」と呼びかける。
児相、各自治体では虐待、子育てに関する相談や通告を受け付けている。各窓口は以下の通り。▽厚木児童相談所【電話】046・224・1111▽厚木市家庭相談課【電話】046・221・0181▽愛川町子育て支援課【電話】046・285・6932▽清川村保健福祉課【電話】046・288・3861▽児童相談所全国共通ダイヤル189
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