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公開日:2022.11.04

湘北短大生がゲーム開発
幕張のイベントでも展示

  • パソコン用ゲーム(左)を持つ高木准教授とカードゲーム開発も手掛けた学生

  • イラストやストーリーの設定も学生が担当

  • 3Dゲーム画面の一部

 湘北短期大学総合ビジネス・情報学科(厚木市温水)の高木ゼミがパソコン用ゲームを開発した。タイトルは「不死の館」。ホラー要素を交えたストーリー仕立ての脱出ゲームで、キャラクターや舞台設定、セリフなども学生が手掛けている。9月に幕張メッセで開かれた東京ゲームショウでも展示された。

 ゲームの舞台に登場するのは「オカルト研究部」の3人。入ったら絶対に帰れないという館を調査するというストーリーで、プレーヤーは3人のキャラクターを切り替えて操作しながら脱出を目指す。途中、不穏な声や不気味な効果音が響くなどホラー要素が盛り込まれ、ベッドの下などからは、脱出に欠かせないアイテムも見つかる。

 12人のゼミ生たちが制作を始めたのは今年の春ごろから。「日本ゲーム大賞に応募しよう」という目標が掲げられた。まずはどんなゲームにするかアイデアを出し合い、概要をかためて、プログラミングやシナリオ、2次元イラストや3次元(立体)グラフィックなどの担当班ごとに作業を進めていった。開発にはスマホゲーム制作にも使われる専用ツールを使用。キャラクターの会話パターンは、ゲームの進み具合や条件などで変えるなど深みを持たせた。

 ゲームの内容が濃いだけに、完成した後もすぐに公開できず、不具合の修正などで膨大な手間暇をかけたという。締切間際にPR用の動画を制作することになり、何とか完成にこぎつけた。リモート環境になってもメンバー同士でチャットを交わして、時には徹夜で作業を続けたという。

 高木亜有子准教授は「共創がテーマで、様々な意見を交わしながら何かを作る事、コミュニケーションの大切さを実感してもらえたのでは」と話す。制作に携わった清水隆一さん(2年)は、「ゲームショウで実際にゲームをしてもらった。楽しんでもらえて満足です」、3DのCGなどを担当した小牧竜馬さん(同)は「ゲームの舞台がじわじわと完成していくのが楽しかった」と語った。

ウェブで公開中

 ゲームは検索サイトで「湘北短期大学高木ゼミ」で検索を。パソコン向けのゲームで、キーボードやコントローラーで操作できる。スマホではプレーできない。

 さらに同ゼミではカードゲームも開発。爆弾を押し付け合う心理戦が楽しめる「狙ってボンバー」や、迷宮を進み、武器などを手にして怪物と戦う「崩壊迷宮」の2作を製品化した。10月30日に東京ビッグサイトで開催されたイベントでも販売されている。

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