厚木市再生可能エネルギー検討委員会の委員長を務める 川島豪(たけし)さん 神奈川工科大学教授 53歳
研究に「まっすぐ」
○…東日本大震災以降、エネルギーの大切さが見直されている。そんな中、太陽光発電などの導入に向け、まちづくりの視点を取り入れた検討や提案をしてもらおうと厚木市が8月26日に設置したのが、再生可能エネルギー検討委員会。学識経験者や地場産業関係者などからなるメンバーの中で、委員長を務める。就任挨拶では「次世代を担う子どもたちに、厚木の緑を残せるようにしていかなくてはならない」と力強く決意表明。神奈川工科大学機械工学科の教授。専門は機械工学・制御工学。
○…「まっすぐ」という言葉が似合う。小学校のときの夢はロケットエンジニア。大空を駆ける飛行機やロケットの姿に憧れを抱き、高校時代は自動車や蒸気機関車の写真を撮りに行った。小さな頃からの乗り物への興味は、いつしか「動くもの」への関心に変わり、機械工学の道へと進んだ。以来、研究者として25年。主なテーマは運動の解析とその制御全般。特に振動と音を対象にしている。
○…大学では太陽エネルギー研究開発センターに所属。そこで現在研究中なのが「電気バス」。太陽エネルギーを有効に使う上では「低密度・高分布」が大事だと考え、都市に分散するバス停に目を付けた。数十秒の停車時間を利用し、次のバス停までのエネルギーを充電。小型バッテリーでも定期的に充電を行うことで、効率のよい運転が可能となる。現在は実用化へ向けバス事業者へ働きかけている段階。「自然エネルギーの地産地消になれば」と熱っぽく語る。
○…座右の銘は「独立自尊」。一つのことに集中する性格、と自分を評する。「仕事でも研究を始めるとそれに没頭するタイプ。ただ、それほど要領は良くないので進みは遅い。例えるならばブルドーザーですね」と謙遜する。生まれも育ちも横浜。現在は妻と3人の子どもと共に暮らしている。趣味はドライブや丹沢の山登り。
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