神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

3月3日、山梨県指定無形民俗文化財との初の記念公演を開く「長谷座」の座長 山口熱子(あつこ)さん 長谷在住 64歳

公開:2013年3月1日

  • X
  • LINE
  • hatena

鈍感力で乗り切る

 ○…相模人形芝居「長谷座」は、約300年前に伝わった市を代表する郷土芸能。市文化会館で山梨県指定無形民俗文化財「笹子追分人形西川座」を招き、初の交流公演を開く。縁のある八王子車人形の西川古柳家元から「他の芝居と交流してみては」と提案されたのがきっかけで、2年前から準備を進めてきた。人形芝居は、「自分の意図するところを表現できる。現実の生活では理解しづらいけれど、昔の人の生活具合を探り、垣間見ることができる」ことが魅力だという。

 ○…2001年長谷座に入り、2005年から座長に。座員は、現在20〜60代の20人。「やるからには今までと違うものを出していきたい」と必死だ。「時代の変化に対応できるようにしていかないと息が詰まります。ある程度柔軟に考えることも大切」と話す。2007年、人形芝居の本場・徳島県の「阿波十郎兵衛屋敷」での公演が大きな自信になった。うまくやろうとするより、役になりきって演じることを心がけている。

 ○…芝居に役立つ記事や書籍で学んだことを手書きでノートに記すのが日課。「自分が存在していない時代背景を知る必要があります。勉強しないと人に教えられない。後継者、興味ある人を探し当てる作業でもありますね」。価値観をどう伝えていけばいいのか日々模索する毎日だ。「人形芝居は、趣味を超えて道楽」と84歳で亡くなるまで現役でやってきた父の言葉を胸に、既存の壁を壊し次世代に文化を伝えていくことに力を注ぐ。月1回、南毛利公民館で体験教室を開く。「頭で考える前に、人形を動かしにきてほしいな…」。

 ○…生まれも育ちも厚木。東高の夜学で4年間学び、昼間は自動車会社で図面を描く仕事をして学費を稼いだ。おおざっぱな性格と周囲から言われるそうだが、舞台前は緊張の連続。「鈍感力で乗り切ります」と笑う。公演が終わったら、大好きな温泉旅行で箱根を満喫する計画も。3人家族。
 

厚木・愛川・清川版の人物風土記最新6

平居 拓也さん

5月18日まで鳶尾「もりや亭」で鉛筆画を展示している

平居 拓也さん

厚木市森の里在住 39歳

5月3日

小川 貴司さん

4月に発足した厚木市消防本部日勤救急隊の隊長を務める

小川 貴司さん

厚木市寿町在住 45歳

4月26日

澤本 徹さん

4月1日付けで厚木市立病院の救急センター長に就任した

澤本 徹さん

厚木市七沢出身 52歳

4月19日

横田 和道さん

厚木警察署長に就任した

横田 和道さん

厚木市内在住 59歳

4月12日

野口 昌子さん

40年にわたり高校生に茶華道を指導し今も厚木北高で続ける

野口 昌子さん

厚木市出身 88歳

4月5日

平山 享さん

清川村煤ヶ谷駐在所勤務となった

平山 享さん

清川村煤ヶ谷在住 47歳

3月29日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 5月3日0:00更新

  • 4月26日0:00更新

  • 4月19日0:00更新

厚木・愛川・清川版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月6日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook