♯みゅーじっくコラム♭ 音楽の森 ピアニスト 倉本 卓
倉本 卓さん
10月にポーランドの首都ワルシャワでショパンコンクールが開催されました。
ネット上ではライヴ中継をしていましたので、本選まで参加者の演奏をじっくり聴くことが出来ました。その中でラトビアから参加していた男性ピアニストの演奏にすっかり惹きつけられました。
ミスタッチの多い演奏の中にも、他者にはないピアノから紡ぎだされる芳醇な音楽の輝きが見られました。フレーズとフレーズの絶妙な間、心に沁み渡る弱音。似たり寄ったりの演奏が多い中で、抜群の音楽の解釈で魅力たっぷりの演奏だが果たして審査員の目にどう映るのか興味がありました。そんな心配をよそに見事本選まで進みましたが残念ながら入賞にはなりませんでした。
あれだけの色彩感、即興性、構築力を兼ね揃えたピアニストはなかなかいないでしょう。
日本人参加者の中にはここ県央地区の学生も出場していたようです。たくさんの演奏経験を積んですばらしい演奏家へと成長されることを願っています。
今年も残すところわずかとなりましたが、年末年始は各地でコンサートももりだくさんですね。皆様楽しい音楽とともに良いお年をお迎えください。
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