神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

(一社)全日本瓦工事業連盟 神奈川県瓦屋根工事連合会の会長を務める 松枝 康雄さん 山際在住 (有)松枝瓦店代表取締役 57歳

公開:2018年3月23日

  • X
  • LINE
  • hatena

瓦と向き合い40年

 ○…神奈川県内91の瓦屋根工事業者が加盟する連合会の会長に、今年1月1日付で就任。耐久性と遮音性に優れ、日本の風土に適した瓦は、一度葺けば30年は持つ。その良さを広く周知するとともに、平均年齢60歳超の組織の今後のため、技術の継承と後継の人材育成に向けて舵を取る。そして忘れてはならないのが、組合員としての”誇り”と語る。

 ○…世田谷区宇奈根で生まれ、5歳で厚木へ。引っ越して来た当時、山際には住宅が少なく「父は仕事の需要増加を狙ったんじゃないかな」。市内には同業者が4軒あったという。依知小・中時代に、父について現場へ同行し、1枚ずつ包まれた瓦を藁から外す手伝いが、最初の一歩だった。座間高校を卒業後、「他になりたいものは特になくて、道には素直に従おうかな」と、家業に入った。父について仕事を覚え、職歴は早や40年。現在は4代目となる長男と共に屋根に上る。

 ○…皇居東御苑の高麗門や歌舞伎座、創業650年の商家の社屋などを手がけてきた。神社仏閣と一般家屋、仕事の割合は2対1ほど。愛知、奈良、岐阜の3大産地へ幾度も足を運び、学び続ける。焼き上がりや形を丹念に見極め、積み、漆喰で接着。1枚ずつの積み重ねで、美しい仕上がりが叶う。市内三田の清源院では、4カ月かけて約1万9000枚を葺いた。建物の前に立ち、下から屋根を見上げると、達成感が湧いてくる。「仕事中に特等席で花火を見られたり、楽しいよ」とにこり。

 ○…21歳で結婚、すでに4人の孫のおじいちゃん。仕事外ではインドア派で、お気に入りの山本一力や浅田次郎、曽根綾子などを横になりながら読むのが至福の時だ。「仕事が終わって、頭をクールダウンしてから寝たくてね。心ゆさぶられる物語が好き」的確かつさらに興味がわくような豆知識を添えて、質問に答えてくれる。いつまでも話を聞いていたくなってしまう。

厚木・愛川・清川版の人物風土記最新6

平居 拓也さん

5月18日まで鳶尾「もりや亭」で鉛筆画を展示している

平居 拓也さん

厚木市森の里在住 39歳

5月3日

小川 貴司さん

4月に発足した厚木市消防本部日勤救急隊の隊長を務める

小川 貴司さん

厚木市寿町在住 45歳

4月26日

澤本 徹さん

4月1日付けで厚木市立病院の救急センター長に就任した

澤本 徹さん

厚木市七沢出身 52歳

4月19日

横田 和道さん

厚木警察署長に就任した

横田 和道さん

厚木市内在住 59歳

4月12日

野口 昌子さん

40年にわたり高校生に茶華道を指導し今も厚木北高で続ける

野口 昌子さん

厚木市出身 88歳

4月5日

平山 享さん

清川村煤ヶ谷駐在所勤務となった

平山 享さん

清川村煤ヶ谷在住 47歳

3月29日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 5月3日0:00更新

  • 4月26日0:00更新

  • 4月19日0:00更新

厚木・愛川・清川版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月6日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook