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逗子・葉山版 公開:2011年1月1日 エリアトップへ

新春特別企画 平井市政、2期目の展望を聞く 最重要課題は池子問題、総合計画改定も重要テーマに

公開:2011年1月1日

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インタビューに応える平井竜一市長
インタビューに応える平井竜一市長

 本紙では昨年12月に行われた逗子市長選挙で再選を果たした平井竜一市長に新春の特別インタビューを行った。これまでの1期4年を振り返ってもらうとともに、池子・ごみ・病院問題などを柱に、2期目のスタートとなる今年の展望について聞いた。
【聞き手/逗子・葉山版編集長 佐藤弦也】

「3つの課題に区切り」

−平井市政、2期目のスタートですが、まずは1期目を振り返っていかがですか

平井市長/昨年までの1期4年間は「池子」「ごみ」「病院」という3つの大きな課題に取り組みました。これらについては道半ばではありますが、4年間で出来る限りのベストを尽くしてきたと考えています。また、市民協働については社会参加・市民活動ポイント「Zen」や学校支援地域本部安心生活創造事業など地域の取り組みが広がってきており、土台が作れたと思います。一方で、個別の事業についても戦略的に取り組み、学童保育や小中学校エアコン整備など、子育て・教育環境の充実でも成果を出せたと受け止めています。

−選挙後に「まず始めに取り組みたい課題」とおっしゃっていた池子問題ですが、今後はどのように進めていきますか

 池子問題は2期目の最重要課題と捉えています。選挙でも打ち出した方針について市民の皆様から大きなご支持をいただいたわけですから、責任を持って進めます。池子問題の決着という大きな節目を迎え、今後は40 haの共同使用にむけて、国や米側としっかりと交渉していきます。「土地の無償使用」「ゲート移設などの整備」「実際の使用にあたっての管理」と大きく分けてこの3つの協議を進めることが共同使用具現化のための鍵になります。

−ごみ問題についてはいかがですか

 最終処分場の延命化を図る一方で、今後はごみそのものの減量化・資源化を図ることが重要になります。ごみは処理だけでなく、収集運搬にも莫大なコストがかかります。昨年から市役所や公民館で資源物の拠点回収をはじめましたが、今後はコスト削減という側面からも拠点回収の拡大や生ごみの家庭内での処理など、市民の皆さん一人ひとりの協力を得ながら、ごみゼロの社会を目指します。

−医療問題、特に総合病院誘致は白紙からの再スタートということになりますが

 そうですね。一昨年に聖ヨゼフ病院が撤退して以来、具体的な誘致案件があるわけではありません。病床数の問題などハードルは高いですが、今後も諦めずに可能性を追求します。また、それと並行して1次救急医療の逗葉地域医療センターを今後どう良くしていくか、かかりつけ医の普及など地域医療をどう充実させていくかは医師会や歯科医師会などと話し合いを進めながら一つ一つ課題を解決してきたいと考えています。

−1期目を土台づくりとすると2期目はどのように位置づけていますか

 2期目はこれまで築き上げてきたものの見通しが具体的に見えてくる時期だと思います。池子問題やごみ問題については先ほどふれましたが、中学校給食や特別養護老人ホームの増床など個別の政策についても、今年中に展望が示せるのではないかと考えています。

−中でも重要課題などがあれば教えて下さい


 現在の総合計画が26年度までの計画となっていますので、2期目の4年間で基本構想の改定をしなければいけません。住民参画のもと次の長期ビジョンを練り上げるというのが非常に大きな課題になります。これまで積み上げてきた政策を反映させつつ、市民自治の制度や条例を体系化していきたいと思っています。またこれまでは教育や福祉など政策分野ごとの土台作りに力点を置いてきましたが、次の計画ではそれらを地域コミュニティーの再生に向けて収斂させていく段階だと捉えています。

−地域コミュニティーの再生は社会全体の課題でもありますね


 そうです。例えば無縁社会の問題が取り上げられるように介護の虐待や子どものネグレクトなど、そういった問題は地域コミュニティーの崩壊や希薄化が根本にあります。それを解決するには行政だけでなく、地域の中で人と人が支えあう社会にあり方を変えなくてはいけません。計画には逗子をそうした21世紀型の社会へ導く視点を盛り込みたいと考えています。

−その考えは具体的にはどのような場面で活かされるのでしょうか

 ごみなどはまさに地域をつなぐ媒介になると思います。例えば資源物を回収拠点や市民団体のリサイクル広場に持っていけば、そこに人と人のコミュニケーションが生まれます。色々な拠点でそうした地域内でのコミュニケーションが広がっていけば今度はそれが、教育や福祉などの支えあいに繋がっていきます。地域の拠点で市民が横断的に繋がる、そうしたものを目指します。

−最後に市民への新春のメッセージをお願いします

 2期目のスタートになる2011年。まずは選挙を通じて皆さんに訴えた政策を実現できるよう、全力をあげます。もちろんそのためには皆さんの協力なくしてはできません。逗子の街をよりいい街にしてきたいと思っていますので、これからもよろしくお願いいたします。

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