逗子小学校(神田寛校長)児童の保護者らが中心となって製作を進めていた「逗子小ナビ〜保護者のためのガイドブック〜」がこのほど完成した。保護者が主体で製作した学校ガイドは例が少なく、学校の歴史や年間行事などの基本情報に加え、必要経費や災害時の対応など「保護者が知りたい」情報が細やかに紹介されている。
編集委員は同校児童の保護者の有志8人と職員2人、計10人。昨年6月から30回を超す会議を重ね、保護者自身が「保護者に必要な情報を一冊に」と企画から取材、校正、協賛金集めまでこなし、およそ10ヵ月をかけて完成にこぎつけた。
出来上がったのはA4版で188頁に及ぶ大作。小学校の歩みや教育方針、授業のカリキュラム、年間行事などを一挙に盛り込んだほか、「お金はいくらかかるの?」や「逗子小の安心と安全」「悩んだときは」など保護者目線ならではの情報まで多岐に渡っている。「学校要綱にのっている難しい言葉を噛み砕いて、分かりやすく説明するのに苦労した」と編集委員の一人。内容ごとに12章に分け、オリジナルのイラストが項目を分かりやすく紹介、また学校の変化に合わせて後々部分的に差し替えが利くようバインダー仕立てにするなどレイアウトにも工夫を凝らした。さらに編集委員が児童に”取材”した「心に残る給食ランキング」や「給食のレシピ」などのコーナーや巻末には子どもの成長を書き込める「6年間の記録」も掲載している。
盛りだくさんの内容に同校の神田校長も「予想を上回る出来。保護者の方の熱意があったからこそできた。ほとんど学校の全てが詰まっている素晴らしい内容」と太鼓判を押す。
また同ナビのもう一つの狙いが地域との繋がりを深めること。印刷・製本にあたっては地域の事業所などに協力をあおぎ、およそ60万円の協賛金が集まった。「学校への理解と支援をいただくことで、今後地域と学校との繋がりがより密接になれば」と神田校長。
ナビは千部製作。同校1年から5年の児童と今春入学する児童の保護者に配られる。メンバーらは「6年間、お母さんたちが手元において有効に使ってもらえたら嬉しい」と話した。
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