池子米軍住宅地区に建設が予定されている本設小学校について、南関東防衛局の山本達夫局長は先月25日、逗子市庁舎を訪れ今月6日にも工事に着手する考えであることを市に示した。平井竜一市長は工事を容認する一方、交通や騒音への配慮や適時情報開示などを国側に求めた。
建設予定地では今年1月までに落石防護柵の設置が完了。現在、準絶滅危惧種に指定されているオオタカが敷地に隣接する森で営巣しているが、まもなく雛が巣立つ見込みになったため、着工を決めた。今後は校舎など学校施設の本格的な建設に着手する。
同校の敷地面積は約2・46ヘクタール。今回の工事では鉄筋コンクリート造の3階建の小学校校舎(述床面積約9600平方メートル)のほか、屋外休憩所(同80平方メートル)、倉庫(同10平方メートル)の建物3棟と運動場を整備する。防護柵を含む総工費は35億6000万円。工期は2014年3月までだが、オオタカの営巣期間中の2月から7月は工事を中断するという。
同地区では小学3年生までが地区内の仮設小学校に通い、4・5年生が横須賀海軍施設内の学校に通う。小学校が完成すれば幼稚園児から小学5年生まで約800人(幼稚園6クラス・小学校34クラス)の通学が可能になる。
工事に関連して、周辺道路では大型車、小型車が1日あたりそれぞれ約50台通行する見込みで、平井市長は「交通問題が最大の懸念。周辺住民に迷惑がかからないようにしていただきたい」と対応を求めた。これに対し、山本局長も「市民の方に負担をかけないよう、最大限配慮する」と応えた。具体的には大型資材などの搬入出は早朝に行うほか、生コンの搬入は朝の通学通勤を避け午前9時以降に実施するなどして工事車両の時間的分散を図るという。
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