2014年4月の開所を目指して葉山町が公募していた新設認可保育園の運営法人の申込みが、受付期限の1月末までゼロだったことがこのほど明らかになった。受付期間が2カ月と短期間で、法人側が土地建物の手配に苦慮したことなどが一因とみられる。町では募集要項を再考した上で、3月中にも再度公募する構え。
土地建物の手配に苦慮
町では近年、認可保育園の入所希望者が急増し、希望者数が定員を上回っている現状にある。3月現在の待機児童数は27人。町内の認可保育園には町立の「葉山保育園」とNPO法人が運営する「葉山にこにこ保育園」があるが、185の定員に対して217人が入所している。
町は、待機児童の解消を目指して昨年12月10日から新たな認可保育園を運営する法人を公募。運営法人には新園建設費の4分の1や年間3千万円程度の運営費を補助する要件などを盛り込み、町ホームページや広報で呼びかけてきた。
1月31日までの期間内に県内の社会福祉法人やNPO法人から4件の事前相談があったものの、申込みには至らず。町子育て支援課では「期間内に4件の相談があったことは評価できる」とした一方で「年末年始をはさんだ2カ月の間に土地を用意した上で申し込むという部分に無理があったかもしれない」と分析する。
今回の条件では、運営法人側が土地や建物を一任していた。町内で保育園に適した土地や建物の手配が申し込みの障害となった格好だが、適した町有地がないのも実情という。
4月以降、転入者の増加などでさらに待機児童数が増えることが予想されるため、町では応募資格や期間を見直した上で今月中にも再度募集する方針。「当初の開設期間を割り込まないように調整を図りたい」としている。
再考した要綱はまとまり次第、あらためて町ホームページなどを通じて発表される。問合せは子育て支援課【電話】046・876・1111まで。
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