葉山町南郷地区に葉山の特色ある商品や地場産品などを販売する共同店舗が開設される計画があることが2日、明らかになった。町商工会と町の協働事業で、オープンは早ければ2016年3月。町旧第2汚水処理場跡地と隣接する民間の私有地、延べ約4千平方メートルを活用する。当該地区は逗葉新道と三浦半島中央道が交差する町の玄関口となっており、観光需要を捉える受け皿としても期待が高まりそうだ。
逗葉新道の通過車両は1日平均で約1万1900台、年間では約434万台に上る(2010年度県道路公社横須賀三浦有料道路管理事務所調べ)。また南郷上ノ山公園や団地への入口が付近にあることから、当該地区は町民も多く通過する要所。町が都市計画の基本方針として定める「町都市計画マスタープラン」でも「地域交流拠点」と位置付けられており、地域の魅力を高める拠点として土地利用の誘導を目指すとしている。
町商工会では、一昨年から店舗開設に向けた本格的な調査検討を開始。当初予定地として想定していた民間の私有地に加え、処理場跡地の利用許可が町から下りたことを受け、一帯利用することを決めた。処理場は公共下水導入に伴い、1999年4月から閉鎖されており、町は今年度当初予算案に建屋解体費として約1100万円を計上。年内にも解体し、跡地を商工会に貸し出す。店舗は市街化区域に指定されている処理場跡地、調整区域の隣接地は数十台が収容できる駐車場や休憩所、広場などとして整備していく方針。
説明会に40社
商工会は先月、開設にあたって会員の事業者向けに共同店舗の出店説明会を開催。同会によると飲食や商店など約40社が参加した。今後は中小企業診断士らが組織する第三者専門委員会が応募のあった事業者を審査し、7月上旬ごろまでに出店する事業者を決定。その後プロポーザル方式で基本設計を委託、建設業者の選定など計画実施を進めていくという。
店舗の具体像について商工会では「現在検討中で、今後関係機関と方向性を詰めていく」とした上で「交通量を見ても南郷地区に大きなポテンシャルがあることは確か。最近では観光バスの通行も多く、観光需要を呼び込む拠点になり得る。また町では年々高齢化も進んでおり、高齢化に対応した買い物施設の需要もある。地域のニーズに即した施設に整備していきたい」としている。
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