東日本大震災の発生から11日で4年。これまで継続的に復興支援を行ってきた逗子の市民グループが被災地に元気を届けようと、今年も復興支援プロジェクトを企画している。今回は「子どもたちの夢」をテーマに市民らから寄せられた募金をもとに4月にも教育遊具を寄贈する予定だ。
「皆様のご協力をお願いします」。11日、献花ブースが設置された逗子駅前ではメンバーが訪れた市民らに協力を呼び掛けた。グループ名は「3・11ALL=逗子Movement.Vol4協議会」(AZM)。震災直後から復興支援を行っていた有志を中心に4年前に立ち上がり、毎年追悼行事のほか、復興支援にまつわる様々な活動を展開している。これまでは継続的に支援している岩手県陸前高田市竹駒町に雇用を創出するための食堂を建設したほか、昨年8月には津波の教訓を後世に伝える石碑を寄贈するなどした。
4年目となる今年、教育遊具の寄贈を計画した背景には、被災地の子どもたちが置かれている環境にある。「ある小学校の子どもの夢が『野球選手になりたい』や『ケーキ屋になりたい』というものでなく、『全力で駆けっこをすること』だと聞いた。私たちが暮らすまちでは考えられないこと」とAZMメンバーのひとりは話す。
同町竹駒小学校でも校庭には今も仮設住宅が立ち並んでおり、子どもらが使えない状況が続く。休み時間や体育の授業も残された広場などを活用しているといい、鉄棒や滑り台などの教育遊具も老朽化していため、震災後全て撤去。市から新たに遊具の設置が予定されているものの数は十分ではないという。こうした事情を知ったメンバーらがこれに応えようと小学校や市と連携し、遊具品目の要望を受けた上で寄贈することにした。遊具は今回寄せられた募金をもとに購入し、4月中にも同小学校に届ける。AZM会長の須田栞さんは「多くのご協力をいただき、感謝します。今回の取り組みが被災地と逗子を繋げるきっかけの一つになれば」と話した。
同事業に関する支援金は3月31日まで受付ける。振り込みも可。問合せはAZM事務局、(株)キリガヤ【電話】046・872・5544
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