逗子市の平井竜一市長は先月23日、逗子海水浴場に今夏設置される海の家の規制について、営業時間の延長や音楽の使用を条件付きで認めることを正式に表明した。6月26日の海開きから7月31日までの「試行的実施」とするもので、8月以降については現状を踏まえて、改めて検討する。
この日、市役所で行われた海水浴場の運営検討会で明らかにした。
具体的には現行の6時30分までの営業時間を原則維持しつつ、週末を中心に観光協会らが実施する七夕や盆踊りなどの「ファミリービーチに相応しいイベント」が行われる日に限り、午後8時まで1時間半延長。昨年全面禁止とした音楽についても大音量や重低音の出ない、出力を絞った機器を用いることを条件にBGMの使用を許可する。営業時間や音楽については市が昨年策定した規則に位置付けられており、市長はこれらの内容を付則として新たに盛り込む。
海の家の規制緩和を巡っては、地元自治会や町内会らが規制の現状維持を求める要望書を市に提出しており、この日の検討会でも参加メンバーから「これまで多大な迷惑を被っており、なし崩しに緩和が拡大しないか心配だ」と反対意見が上がった。これに対し、市長は「地元の不安は十分に理解しているが、活性化も必要」と説明。「私を中心に行政も責任を持って、治安が維持されるよう最大限の努力をする。まずは最初の1カ月、この試行を市民の皆さんに評価していただき、より良い海を目指したい」と述べた。
8月以降の営業時間と音楽の方針については7月下旬に予定されている近隣住民との意見交換会や運営検討会の評価を踏まえて、市長が改めて判断する。
昨年全国的にも厳しい条例を施行し、規制に向けて大鉈を振るった逗子市。治安や風紀が大きく改善した一方で、観光客数が前年の半分以下に落ち込むなど活性化策も課題になっている。
|
<PR>
逗子・葉山版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|