葉山町商工会が主体となり整備を進めていた南郷地区の商業施設「ショッピングプラザ HAYAMA(ハヤマ) STATION(ステーション)」(長柄1583の17)が1日、オープンした。三浦半島の玄関口に新たなアンテナショップが出来たことで今後、葉山の魅力を町内外に広く発信するほか、買い物が不便だった同地区周辺住民の「台所」としての役割も果たしていく。
オープン初日、午前9時の開店直後の施設内は多くの地元客らで賑わっていた。買い物を済ませた長柄在住の50代女性は「この辺はどこへ行くにも車が必要なのでとても助かる。野菜も新鮮で安かったので日頃使いたい」と笑みを浮かべた。
開設したのは逗葉新道の入り口近くで、三浦半島の交通の要衝にもなっている南郷地区の一角。町商工会が2012年頃から店舗開設に向けた本格的な検討を始め、実行委を中心に協議を重ねてきた。
施設にはテナント9店舗のほか、生産者や地元商店が共同販売するアンテナショップ、イートインスペースなどを設置し、計76事業所が出店。地場野菜や水産加工品、パンや菓子、惣菜、雑貨など「葉山らしさ」を売りにした多彩な商品が並んでおり、販売を通じて町全体の活性化にも繋げていく。オープンに先立って先月31日にはセレモニーが行われ=写真右=、黒岩祐治県知事や山梨崇仁町長、商工会関係者らが出席。同商工会の柳新一郎会長は「オープンまで紆余曲折はあったが、ここをきっかけに地域の商店街や住民、葉山全体が元気になっていけば」とあいさつした。
災害時の活用も
同施設には75台が収容できる広大な駐車場のほか、仮設トイレ用のマンホール4カ所などを備える。町は災害時には町民の避難場所や救援の受入れ先としても活用する方針で、山梨町長は「災害時には物資の貯蓄先やボランティアの滞留場所も必要。交流の拠点としてだけでなく、新たな災害時の拠点にもなる」と述べた。
町は先月30日、施設に隣接するガソリンスタンドを運営する「富士オイル」(横須賀市)と災害時の応急措置に必要な石油燃料の供給を受ける協定を結んでいる。
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