逗子市は今月1日から「ふるさと納税」の寄付者に対して返礼品の贈呈を始めた。寄付額は1万円からで海産物やマリンスポーツの体験チケットなど金額に応じた全100品目を用意。全国的なふるさと納税ブームを追い風に、市は税収増やシティプロモーション、商工の振興などに繋げていきたい考え。
「ふるさと納税」は出身地や応援したい自治体など、居住地以外の市町村に寄付をすると税の控除が受けられる制度。都市部と地方の税収格差是正を目的に2008年に始まり、近年は寄付獲得のために返礼品を設ける自治体が全国で増えている。
逗子市は従来から寄付金の受け皿として基金を設けていたが返礼品はなかった。市へのふるさと納税は制度開始から20〜100万円程度を推移。控除の差し引きで市税がマイナスになっていたことに加え、近隣の横須賀市や鎌倉市でも返礼品制度が始まっていたことから本格的な取り組みに着手した。
返礼品は市商工会と連携し、多彩なラインナップを用意。1万円以上から999万円9999円以上まで15段階の金額が設定されており、納税者は金額に応じた商品を受け取ることができる。小坪産の海産物詰め合わせや加工品、雑貨、スイーツ、ウインドサーフィンやカヤック体験のほか、「湘南ビーチFM番組プロデュース」(18万円以上)「逗子マリーナのプレミア婚プラン」(999万9999円以上)といった”変わり種”もある。
市財政課によると、初年度は200万円の寄付を想定していたが、返礼開始から7日までにすでに50件以上、計100万円を超える寄付があったといい、担当者は「予想以上の反響に驚いている」と話した。
20事業から使途指定
逗子市はふるさと納税の使途先に従来は7施策を設定していたが、返礼品制度導入を機に項目を細分化。「子育て」「池子の森自然公園」「東逗子駅周辺の活性化」など20事業から選ぶことができるようになった。市は「寄付者に市政への参加を実感してもらい、逗子に愛着を持つサポーターを増やしたい」としている。
申込みはインターネットでふるさと納税のポータルサイト「ふるさとチョイス」から行える。
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