逗子市と葉山町は来年度から可燃ごみの共同処理を開始するのに先行し、来年2月と3月に試行期間を設ける。逗子側が2カ月分で可燃ごみ400tを受け入れ、葉山側が処理費や施設の改修費などを応分負担する。2016年度一般会計補正予算案に両市町が負担金を計上。試行期間中に運搬や処理工程での課題を探るとしている。
ごみの共同処理をめぐっては逗子市が可燃ごみに加えて容器包装プラスチックを、葉山町が植木剪定枝とし尿の処理を将来的に担う構図がある。そのうちの第一弾として来年4月から逗子市が葉山町の可燃ごみを池子の市環境クリーンセンターで焼却処理する。
逗子市側は本格始動する来年度の受け入れ量を年間4800tと想定。今日2日から始まる逗子市議会第4回定例会に提出する一般会計補正予算案に、試行期間中の処理費約750万円と2011〜13年度までに大規模改修した焼却炉の負担金460万円を合わせた約1200万円を歳入として盛り込んだ。
逗子市は昨年10月から家庭系ごみ処理の有料化を開始。合わせて分別の細分化や生ごみの自家処理を推進することで排出量削減に努めている。昨年10月から翌年9月までの収集量は6980tで1万260tだった前年同時期と比べて約3割減。これにより生まれた焼却処理の余力分を葉山町からの受け入れに充てる。ただ、同市の最終処分場の埋め立て率は9割を超えており、焼却灰の処理を民間委託。年間1億を超える費用が財政を圧迫しており、同町からの委託を受け入れることで負担を軽減させる狙いがある。
一方の葉山町は町の焼却施設が10年11月から利用を停止しており、現在は焼却処理を民間3社に委託。無料の戸別収集を導入し、分別の細分化を図ることで排出するごみの減量化を進めている。
共同処理は両市町が効率的な処理やコスト面で互いにメリットがあるとして、協議を進めていた。
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