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「葉山らしさ 磨く機会に」 山梨町政10年目の展望語る

社会

掲載号:2021年1月1日号

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インタビューに答える山梨町長
インタビューに答える山梨町長

 新年の幕開けにあたり、本紙は山梨崇仁葉山町長にインタビューを行った。山梨町政10年目になる今年。感染症対策や力を入れていく施策について聞いた。(聞き手=本紙編集長・関口雄貴)

 --昨年はどんな1年でしたか。

 「コロナ対策一色で、春は不安が大きかったです。感染を巡って相互不信が募り、このままでは葉山の社会が壊れてしまうのではという恐怖がありました。しかし、30以上の個人や団体から、当時値段が高騰していながらも約3万3千枚ものマスクの寄贈を受けたほか、ガウンやフェイスシールド、お菓子、アイスコーヒーなど、それぞれの方の思いや多様なニーズに応える寄贈があり、心強かったです。また沢山のお金の寄付もいただき、医療や福祉、消防関係者へお渡しできました」

 --夏には海水浴場の扱いが大きな課題となりました。

 「『他県ナンバー』に代表される来町者への対応にお怒りのメッセージもいただきましたが、湘南エリア3市1町が足並みを揃えて公共駐車場を閉鎖できたことは大きな成果で、近隣自治体と連携を確認する機会にもなりました。海岸の視察は何度も行きましたが、穏やかで本当に安堵しました。海の家関係者をはじめ、町一体となって葉山の品格を守れたと思います。

コロナ対策を教訓に

--昨年1年間で印象に残っている取り組みは。

 「ちょうどこの頃から、『学びをとめないプロジェクト』を開始しました。こんな時だからこそ、子どもたちの学習の機会を確保しようというものです。葉山は近隣で唯一、緊急事態宣言下も校庭を開放し、図書館も開館。ご寄付をいただき、給食の調理場で学童保育に通う子どもたちにむけて弁当を支給したり、放課後の学習支援が始まりました。また、補正予算で昨年12月まで交通費の補助と学校給食無償化を実施。コロナ禍における教育のための施策は、葉山らしい取り組みになったと思います。

--コロナ禍による行政運営への影響をどう見ていますか。

 「今後の税収見込みについて試算を出した他自治体に問い合せたところ、『基準はなく、リーマンショック並みを想定して計算した』との答えでした。ただ、町でリーマンの影響が出たのは2年後。税収の見込みが確定する5月頃になってからでないと、何とも言えないのが現状です。給食センターの建設など、大規模事業は今の所すべての工程が後ろ倒しになっています。こうした状況を受け、例えば中学校の給食については暫定的にでも前倒しで始め、センターができたら切り替え、ということも前提に動くべきか議論している最中です。しかし、出費のハードルは高く、経常経費で数千万規模に膨らむ見込みなので、慎重に見極める必要があります。今年度中に議論を深め、制度設計を行えないか模索しています」

 --新型コロナ対策から得た教訓を教えてください。

「春頃から始まるであろうワクチンの接種を円滑に進め、収束に力を入れるのはもちろん、今回のような感染症や非常事態が起きるという前提であらゆる政策を組み立てる必要性を痛感しています。災害時の避難所開設における感染症対策など、引き続きしっかりと課題整理と対策の精査にあたります。また、役場で思いのほかデジタル化が進んでいないことが浮き彫りになりました。コストの関係でカメラがついてないパソコンを導入していたためリモートワークができない状況です。役場としてのデジタル化の遅れをフォローし、働き方改革も含めて取り組んでいきます」

 -- 葉山が改めて注目を集める契機にもなりました。

 「昨年は春以降、各種会合やイベントが無くなったため、週末に町内を歩き回ることが増えました。夏には、森戸から長者ヶ崎まですべての海に潜り、葉山の海の豊かさ再認識する機会になりました。山では町商工会青年部が整備に汗を流している里山を訪問して歩いたり、豊かな自然を満喫しました。アウトドアが注目を集めるなか、たくさんの体験ができたので、今年は具体的なイメージを強めて発信し、「週末を葉山で過ごせる環境作り」をさらに進めていきます。また、オンラインで全国各地の30〜40代の首長や官僚たちと繋がり、交流することができました。それぞれの地域の実情や取組を共有することができ、参考になりました」

 --山梨町政10年目の意気込みを聞かせてください。

 「コロナが収束した暁には、新しい生活様式のもと町民の皆さんと、まちづくりに関する議論を深めたいです。また、今夏には東京五輪が開催されます。これまで準備してきた通り、VIPや選手のおもてなしに加え、ホストタウンとしての発信だけでなく、世界の上流との国際交流を深め、葉山の次の価値創造に繋げていきたいです。また、機運醸成やアフターコロナの一環としてプレミアム付き商品券の発行や花火大会の開催に向けた準備もしています。町内の飲食店や事業者に協力してもらい、啓発物などを絡めた商品を開発してもらいたいですね。時期や手法など詳細はこれからですが、町民の皆さんと盛り上げていきたいと思います」

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