神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
逗子・葉山版 公開:2013年6月7日 エリアトップへ

幻の「皇室カレー」いかが? 内田さん、レトルトで復刻

文化

公開:2013年6月7日

  • LINE
  • hatena
1パック630円。市内小売店などで販売している
1パック630円。市内小売店などで販売している

 かつて逗子海岸を臨み、地域のランドマークとして親しまれていた「逗子なぎさホテル」で、皇族が訪れた際にのみ供されていた特製カレーをこのほど、逗子在住の内田こずえさんがレトルトで復刻させた。料理長を務めていた宮内蓮三さん(71)のレシピを元に数年をかけて商品化。5日から逗子市内のスーパーや小売店で販売している。

逗子の新たな土産物に

 同ホテルは1925(大正15)年に創業。日本初のリゾートホテルとして89(平成元)年に取り壊されるまで皇族の休養施設や貴賓客のもてなしなどに利用され、まちのシンボルとして市民にも広く親しまれた。

 今回発売されたのは、ホテルに皇室が訪れたときだけ提供していたというマレー風チキンカレー。蓮三さんの父で初代料理長の故・矢太郎さんがカレー好きとして知られた今上天皇のために考案したもので、訪れる宮家の舌を楽しませていたという。

 蓮三さんが料理長を引き継いでからも「裏メニュー」として秘伝のレシピを守り繋いできた。天皇陛下も皇太子だったころ、ホテルのカレーをこよなく愛していたといい、「お見えになると決まって召し上がっていて、おかわりをされることもあった」と宮内さんは当時を懐かしむ。

 商品化のきっかけは、まちおこしの市民団体代表を務める内田さんがこの話を人づてに聞きつけて。「なぎさホテルは皆に愛された特別なホテル。その物語をより多くの人に伝えたい」と宮内さんに協力をあおいだ。宮内さんも「自分が死ねばなくなってしまう。地域の活性化に役立ててほしい」と応え、試行錯誤を繰り返し約3年の歳月をかけて商品化にこぎつけた。「ホテルの思い出がカレーとともに皆さんの心に残ってくれれば」と宮内さん。内田さんは「逗子の新たな土産ものとして今後根付いてほしい」と期待を込めた。

 「逗子なぎさホテルカレー」は1パック630円(税込)。市内の小売店など約10店舗で販売しており、今後も随時、販路を広げていく予定だ。
 

レシピを提供した宮内さん
レシピを提供した宮内さん

本まぐろ直売所

4/26~5/6は休まず営業、毎月第2・4土日は特売日!

https://www.yokosuka-honmaguro.com/

<PR>

逗子・葉山版のトップニュース最新6

1600年前のロマン解禁

長柄桜山古墳群第一号墳

1600年前のロマン解禁

整備完了、式典に180人

4月26日

未来に残す文化資源

逗子文学年表

未来に残す文化資源

有志が調査、編集

4月26日

葉山に新たな観光資源を

ビーチキャンドル

葉山に新たな観光資源を

森戸海岸で初開催

4月12日

青ジャンパー、駅前で19年

逗子観光推進の会

青ジャンパー、駅前で19年

「若者に案内続けてほしい」

4月12日

災害時、トイレ備えは

本紙アンケート

災害時、トイレ備えは

逗子、葉山ともに足りず

3月29日

子どもの笑顔のために

小坪小150周年

子どもの笑顔のために

5月25日に記念イベント

3月29日

あっとほーむデスク

  • 4月26日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

  • 3月29日0:00更新

逗子・葉山版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

逗子・葉山版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook